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UPDATE|2022/07/21

アプガ(プ)乃蒼ヒカリ、デスマッチ挑戦の理由「ステージで踊る子の背中が傷だらけだったら面白い」

アップアップガールズ(プロレス)乃蒼ヒカリ


――昨年8月に富士通スタジアムで行われたDDTの『WRESTLE PETER PAN 2021』では、8人タッグマッチで、大仁田厚選手や伊藤麻希選手を相手にハードコアマッチをされました。試合で浴びた電流爆破や爆破バッドはどうでしたか。

乃蒼 自分が電流爆破をやるなんて思わなかったんで、「どうしよう」って思いながらやっていました。爆破バッドって、熱くて重たいし爆破音も大きい。爆発した時は、耳がキーンってなって、「これ、死んだな」って思いました(笑)。

――昨年12月には、『ふりーWiFi』というユニット名でタッグを組んでいる角田奈穂選手とハードコアマッチを行い、顔から流血もしていました。

乃蒼 東京女子の中で、「デスマッチをやりたい」という夢を叶えてくれた角田選手には感謝しかありません。

――ヒカリさんとしては今後もハードコアマッチをやっていきたいと?

乃蒼 東京女子の場合は、大会としてのパッケージがあるから、そこにハードコアが入ると違和感があるのもわかるんです。ただ、プロレスにはいろんな魅力があってもいいかなと思うんです。お客さんには自分のハードコアマッチを観てもらってから好きか嫌いかを判断してもらいたい。自分の好きなものをみんなで共有したいなっていう思いが強いんです。

――そんなヒカリさんが考えるデスマッチの魅力を改めて教えていただけますか?

乃蒼 ずばり、傷ができることだと思っています。デスマッチの傷だと目に見える形として残るんですよ。その傷が、私は魅力的だなって思う。「この傷は、あのデスマッチでできた傷」みたいな。そういう思い出が蓄積していくのが、かっこいいなって感じていますね。だから、デスマッチが決まったら一つは、傷を作って帰りたいなと思っています。

――ヒカリさんはレスラーでもありながらアイドルでもあります。顔に傷が残っても大丈夫ですか?

乃蒼 私はそれでもいいと思っています。デスマッチが好きな人は試合を楽しんでくれているのですが、私をアイドルとして見てくれている人は、「大丈夫? 」とか、「病院送りになるような怪我だけはしないで」って言ってくれるんです。でも私の場合、そもそもアイドルに興味がなかったから、その発想の方が新鮮で逆に面白いなって思いました。

――なるほど(笑)。「デスマッチアイドル」というこれまでになかった道を突き進みたいと。

乃蒼 例えば、アイドルのステージで踊っている子の背中がめちゃくちゃ傷だらけだったら、「この子ってどんな子なんだろう」って調べるじゃないですか。それがデスマッチにハマるきっかけになってくれると嬉しい。アイドルを好きな人が、「最初は(デスマッチが)好きじゃなかったけど、今は応援している」って、会いに来てくれるところまでが戦いだなと思っています。

【前編はこちらから】乃蒼ヒカリがデスマッチへの目覚め「血を流すことで人間の泥臭さを感じる」

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