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UPDATE|2022/05/26

グラビアからプロレスへ、ウナギ・サヤカが遅咲きでレスラーになった理由「踏み台にして有名に」

ウナギ・サヤカ 写真提供 スターダム



これまでの常識でいえば、女子プロレスラーを目指す子は中学か高校を卒業したタイミングで入門し、10代のうちにデビュー。まさに青春をリングに賭けてきたわけだが、ウナギ・サヤカが『じゃあ、やる〜!』というノリで手を挙げたときには、もう20代後半だった。そこに至るまでの話を聞くと、やはり10代前半まで遡ることになる。

「小学2年生のときからシンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)をはじめて、オリンピックのジュニア選考にも入っていたんですよ。このまま続けていれば確実にオリンピックに出場できる、と言われていたんですけど、それでちょっと人生を考えちゃったんですよね。

たしかにオリンピックに出場するのは栄誉かもしれないですけど、出てしまったら、しばらくはこの世界に残らなくちゃいけない。おそらく30歳ぐらいまでは縛られちゃうんですよね。それってどうなんだろう? って思って、中2のときに辞めちゃいました」

その後、チアリーディングをはじめると、そちらでも全国優勝。チャラチャラした印象が強い彼女だが、じつはかなりのスポーツエリートなのだ。

「結局、私は芸能界に入ってアイドルだったりグラビアだったりをやることになるんですけど、いろんなオーディションを受けても、結局、引きになるのはそういう過去のスポーツでの実績なんですよね。自分としては、もうずいぶん昔のことだし、いつまでも過去の栄光を引きずっていくのはしょっぱいなって思っていて。そこからですよね。人生で今、マジでがんばっている! と言えるものをなにかやりたい、と探しはじめたのは」

ちなみにタレントとしての出演歴の中に『ウルトラマンX』(2015年)がある。彼女は第16話で「セミ女」を演じているのだが、この回は55年を超えるウルトラシリースでも屈指の異色作としてマニアのあいだでは有名なエピソード。『シン・ウルトラマン』の大ヒットを受けて、新しいファンが2020年に放送された『ウルトラマンZ』を一斉に見始める、というまさかの現象が起きているため、ウナギ・サヤカが演じたセミ女が7年ぶりに再注目される日がやってくるかもしれない(それぐらいのインパクト回、なのである)。

AUTHOR

小島 和宏


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