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UPDATE|2022/03/18

フォロワー30万・ジョイマン高木が「消えた」ツイートにわざわざ「ここにいるよ」とリプする理由

ジョイマン高木 撮影/武田敏将



──ひとくちに営業と言ってもお客さんは違うし、一緒に出る芸人も違うから、ツイートの詩的表現も変わっていくんでしょうね。

高木 「サイン会0人」のツイートに反響があったおかげで、お客さんがいたら「今日はいるんかい!」と思うようになってしまいました。「じゃあ、別の悲しいことを探そう」と謎の思考になって。「こんなところで⁉」というステージだったり、司会の方に雑にイジられたり、過酷なシチュエーションだとワクワクするようになったんです。

──高木さんは一般の方の「ジョイマン 消えた」といったツイートに、引用リツイートして「ここにいるよ」と教えてあげる活動もしているんですよね。

高木 試しにエゴサーチしたら、すごい数の「ジョイマン 消えた」があったんです。当時はツイッター黎明期で、芸能人と一般人がケンカになることもあったけど、僕はそれを見て悲しいなと感じてました。もっと平和的な使い方があるんじゃないか。じゃあ、「ジョイマン 消えた」をツイートしている人に、「ここにいるよ」と教えてあげようと考えたんです。続けて、「生きているよ」「そして、生きていくよ」と書くこともあります。
最初は怖がられました。本人が出てくるわけですから。僕は怒っているわけじゃないんですけど、「文句を言われた」と受け止める人もいて。「ここってどこだよ!」と怒る人もいました。「ジョイマン 消えた」のツイートは尽きることがないので、ほぼライフワークのようになっています。

──喜んでいる人もいたんですよね。

高木 「ここにいるよ」待ちで「ジョイマン 消えた」とツイートする人が増えたんです。ゴールデン帯のテレビ番組で「ここにいるよ」の話をすると、「ジョイマン 消えた」が1万件くらい出てきて。そうなると返信するのは3、4年後になるんです。

──予約待ち状態(笑)。

高木 「ここにいるよ」とツイートすると「おせーよ!」って書かれますから。いやいや、「おせーよ!」はおかしいだろうと(笑)。その人のアカウントがすでになくなっていることも多いんです。

──「ジョイマン 消えた」とツイートしている人も「いつか消える」不安を抱えているのかもしれません。

高木 いつ消えるかわからない、もう消えてしまっている、そんな自分と重ね合わせて、僕のツイートを読んでくれている可能性だってありますよね。誰の心の中にもジョイマンがいるとしたらうれしいです。


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