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UPDATE|2022/03/26

M-1決勝進出・真空ジェシカがボケ倒す、前代未聞の嘘つきインタビューに挑戦

真空ジェシカ・川北茂澄 撮影/松山勇樹



──相方とはどんな形で出会ったんでしょうか?

川北 もともと1人の人間だったんですけど、マンモスに追いかけられて逃げていた時、短い樹にブツかって2人に分かれて。

──そうでしたか。

川北 いや、その時は僕と同じ顔が2人になったので、1度ひとりの自分に戻ったんだ。もう一度2人に分かれたら、今度は自分と違う見た目のヤツが出てきて、「コイツとひとつになるのは嫌だな」と思って放置しました。それがガクです。同じ顔が2人に分かれたままコンビになったケースがダイタクです。

──真空ジェシカは人力舎からスカウトされたそうですが。

川北 脚力を買われてスカウトされました。マンモスを獲れるような足の速い男が重宝される時代でしたから。

──変わったライブに参加したことはありますか?

川北 人力舎の芸人は必ず経験させられるライブがあって。マネージャーから「チケットを買って劇場に来る人は笑いに来ているんだから、お客さんを笑わせることは簡単だ。知らない人の家に突然入って、その家族を笑わせなさい」と言われるんです。さらに、「家に入ったら一度迷惑をかけなさい」と。マイナスから笑いに変える力を試されるんです。

──事務所の先輩たちは経験してきたんですね。

川北 本田兄妹さんだけはやらなかったみたいです。

──川北さんはどんな迷惑をかけたんですか?

川北 火をつけて、消火器の前でネタをやりました。ネタを見てから消化してほしいと思って。よく笑ってくれました。

──昨年12月、M-1グランプリ2021決勝に進出しました。1本目はどんなネタでしたっけ?

川北 「柔道みたいなことをしようぜ!」と言って3分くらい柔道をして、「『柔道みたいなことをしようぜ!』といったのに柔道するなよ!」とツッコまれるネタでした。審査員の方からは「漫才ではなく柔道に見える」と指摘されて。

──それが原因で最終ラウンドには進めませんでしたが、2本目はどんなネタをやる予定だったんですか?

川北 『マリオパーティ』をしたかったです。

──M-1後、環境に変化はありましたか?

川北 たくさんの方が観ている番組ですから、街を歩いていても「今田耕司さんですよね?」と声をかけていただくようになりました。「せやねん」と答えてます。

──忙しいとは思いますが、休みの日は何をしていますか?

川北 友人と映画を観に行くことが多いですね。

──最近観た映画で印象に残っている作品は?

川北 シルクハットを被ったおじさんが映写機を回している作品です。

──最後に、今後の目標を教えてください。

川北 脚力を活かして「いい音」を出したいんです。ムチがしなった時の「ピシッ」という音。長嶋茂雄さんは松井秀喜さんにバッティングを教える時、「スイングの音を録音して聞きなさい」と言われて実行したように、僕も走っている時の音を録音して聞いているんですけど、「フオッ」という鈍い音がするだけ。今後、「ピシッ」という音を出せるように頑張ります。

【あわせて読む】M-1ファイナリスト・真空ジェシカ川北が語るバラエティでの苦戦「ふざけてないと意味がない」

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