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UPDATE|2022/03/25

藤あや子が還暦で水着姿の写真集に挑戦「60歳でもできることはいっぱい!ワクワクしています」

藤あや子 撮影/松山勇樹



──SNSにも「還暦すぎてもガンガン攻めていくぞ」と書かれていましたね。

藤 還暦って“還る”という文字があるし“原点に戻る”みたいな意味もあるのかなって。今までを振り返って、やり残したことないかなと自分を見直すちょうどいい位置だなとも思うんですよね。だから、60歳でもできること、まだまだいっぱいあるって今はワクワクしています。

──新たにギターを始められたのも話題になりました。

藤 もともとロック、エアロスミスやボン・ジョヴィが大好きだったので、10代のときはバンドを組んでボーカルをやりたいというのが夢だったんです。当時もギターにトライはしたんですけど、めちゃくちゃ指は痛いし、開かないし。少しやって挫折したんですよね。

でも60歳になったときに、もっと頑張ってやっておけばよかったな、今始めたら弾き語りくらいできるんじゃないかなって思い立って。猫友でもあるヒゲダン(Official髭男dism)の大ちゃん(小笹大輔)にギター選びを手伝ってもらいました。今も週一くらいで教えてくださる先生の所に通っています。なかなか上達しないんですけど、楽しい!

──年齢を重ねると新しいことを始めるのが億劫になったりするのに、本当にアグレッシブだなと感じます。

藤 やりたい!という思いが強いのかもしれないですね。私、興味ないことには全くやる気が出ないんですけど、やりたいことに対してはテンションが異様に上がっちゃって。あとは、コロナ禍でおうち時間が増えたことも一因かもしれません。家のなかでずっとマルオレちゃんと遊んでいるのも楽しいけど、何か新しいことがしたいなって。そのときに思い浮かんだひとつがギターだったんです。

2年前に始めたキックボクシングもそうですけど、ギターはめちゃくちゃ脳トレなんですよ。キックボクシングは、ワンツーとジャブ、フック、アッパーってコンビネーションを何十手とやらなくちゃいけなくて、ただ体を動かすだけじゃなくて頭も使うスポーツ。ギターもそれと同じような感じで、左右で指の動きが全然違うじゃないですか。やっぱり年齢とともに劣化していく部分はあると思うので「これじゃいかん」と、自分を見つめ直すいいきっかけになったと感じています。

──愛猫マルオレちゃんとのやり取りなど、藤さんのSNSは若い方にも人気です。今の若者を見ていて感じることはありますか。

藤 今、すごく生きにくい世の中だと思うんですよ。若い方は特にバブルみたいな華やかな世界を経験したわけでもなく。かといって、今後そういう夢のある世の中になるかも分からない。不安をいっぱい抱えていらっしゃる方が多いのかなと思うんです。

確かに、私も若いときはすごく不安だらけでした。でも、人間って年齢を重ねていくとなんとなく気持ちが楽になっていくんですよね。実際、20代のときは悲観的な気持ちにしかなれなくて絶対無理、乗り越えられないと思うようなことがたくさんあったけど、それを踏ん張っていたら、30代になって「あれ?20代より楽かもしれない」って思ったりして。まだ頑張れるなと思う自分がいたりするんです。

それを繰り返して諦めずに前に進んでいたら絶対に楽しいことがあるんですよね。私だって、60歳になって写真集という楽しいことが待っているなんて思ってなかったですもん。いろんなことを諦めずに、自分のために何が必要かを見つけて突き進んでいって、つらいことも苦しいことも全部自分の栄養にしちゃえばいいと思います。全部、栄養にしちゃえば、ものすごく明るくて楽しい未来があるし、間違いなく楽になるからって伝えたいですね。


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