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UPDATE|2022/03/10

芸人考察本が増刷・平成ノブシコブシ徳井が語る「絶望から這い上がった芸人の生き様はカッコいい」

平成ノブシコブシ徳井健太 撮影/松山勇樹



──今回、芸人21組の生き様が紹介されています。ここは絶対に伝えたかった芸人を挙げるなら?

徳井 実はあまり接点のないEXITと霜降り明星だと思います。EXITでいうと兼近(大樹)の、社会の中での子どもへの考え方は凄いと思ったのと、霜降り明星のせいやの折り紙がうまく折れないという弱点をプラスに持っていったというところはちゃんと書きたかった。これはナイーブなところで、書き方を間違えると迷惑がかかると思ったので気を使って書きました。本人たちは喜んでくれましたけどね。

──コラムにするにあたり、さらに取材を?

徳井 これが本当に恐ろしいことにやってないんです。だから書かれた本人が読むと「その時俺言ったかもしれないけど、そんな深い意味はないよ」というのはめっちゃあると思うんです(笑)。でも、僕はそう感じたので嘘ではない。聖書もキリストさんの凄いことを弟子が書いているじゃないですか? そんな感覚ではいます。「皆さんどうぞ聞いてください、ありがたいお話ですよ、こんな凄い人がいたんですよ」というように、広く多くの人に知って欲しいという感じです。

──誰を書こうかなど、セレクトは難しかったですか?

徳井 後輩が特に難しかったかな。お世話になった先輩方はやっぱり僕の心の衛生上、いろいろと助けてもらったし、同じ番組にも立っている分、「ここ、凄い」って言えるんですけど、あまり交流がない、例えば若手のコンビ・コウテイについては「単純に面白い」だけで書いています。10歳以上も上の先輩がファンレターみたいなコラムを後輩に書いているというのは、本人たちにとっては怖いことかもしれないですけど。でもここはやらしい話、「俺、コウテイのこと褒めていた感」は出したかったんです(笑)。コウテイは絶対に売れると思ったから。


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