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UPDATE|2021/12/19

M-1優勝・錦鯉 コンビ結成秘話「お笑いの話は一切せず『北の国から』話で朝まで」

錦鯉・長谷川雅紀 撮影/松山勇樹



――結成当時、ネタのことでぶつかり合うことはありましたか?

長谷川 多少はあったと思います。僕もこうしたいみたいなことは言いましたし、隆も望んでいるものとのズレがあったと思うし。でも大きくぶつかり合うことはなかったですね。

――二人ともいい年齢ですからね。

長谷川 それは大きいと思います。隆は2回解散しているし、僕も同じ相方ではありますが実質2回解散をして、お互いにいい年齢。そういう意味で、相手を受け入れる幅が大きかったと思います。

――お笑いの方向性で違和感を抱くこともなかったんですか?

長谷川 そこまで方向性が違うなというのはなかったです。ただ、前のコンビで隆の役割はボケだったから、錦鯉で初めてツッコミをやって大変さはあったと思うんです。でも、もともと隆の気質はツッコミっぽいんですよ。それに結成当時、隆がよく言ってたのは、「ボケとかツッコミとかって、ちゃんと決めなくてもいいんだ」と。だから隆もツッコミと言いながらも、ボケの要素があるというか、それで笑いを取ることもあって、「型にハマらないように」みたいなことも言ってましたね。

――ネタ作りのイニシアティブはどうなんですか?

長谷川 お互いに前のコンビでネタ作りを担当していたので、それぞれ紙に書いて台本を作って、それを見せ合って、こうしたらいいんじゃないみたいな流れで作っていました。最初はABって役割を台本に書いていたんですけど、だんだん箇条書きになっていって、そのうち箇条書きもなくなって、言葉のやり取りみたいに自然と変化していきました。最近は二人で会って、こういう設定はどうって提案したら、じゃあこうしようって感じでお互いに意見を出し合い、ゼロから話を作るスタイルになりました。

▽錦鯉の自叙伝『くすぶり中年の逆襲』が新潮社より発売中
1,430円(税込)
AUTHOR

猪口 貴裕


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