今年7月に、女性初の1級マグロ解体師の資格を取得したことでトレンドをにぎわせたアンジュルムの川村文乃。もともと特技に「カツオをさばくこと」と明記していた彼女に、この資格を取った経緯、試験やイベントで披露したこと、そして地元高知への思いなどを語ってもらった。(前後編の後編)
>>前編は
こちら【写真】1級マグロ解体師の資格取得で話題の川村文乃の撮りおろしショット【8点】──資格取得を発表されたあとには、ファンクラブイベントで解体ショーを披露したんですよね。川村 始まる前にスピーカーに袋を被せて、ステージにブルーシートを引いたり事前準備がどうしても必要じゃないですか。しかも机や包丁を用意してくださる方がねじりはちまきを巻いていたり、法被を着ていたので、開演前から「これは解体ショーをやるでしょ」とざわざわしていたと聞きました(笑)。
──普段のイベントとは明らかに様子が違いますもんね(笑)。実際にファンの方の前で解体ショーを行ってみて、いかがでしたか?川村 解体ショーってながら見だったり、通りすがりで見ることが多いじゃないですか。でも今回はファンの方が、ショーだけに集中して観てくださるんですよ。ステージ上で怪我をしないか、ちゃんと捌けるか、そして楽しませられるか……といろんな部分で不安があって、めちゃめちゃ緊張していましたね。
──試験とどちらが緊張しました?川村 やっぱりお客さんが見ているっていうので、試験より緊張しました(笑)。今は声を出せないですし、みなさんマスクをしているので、本当に楽しんでもらえているのかがやっぱり不安で。「大丈夫だよね?」と口上の合間で聞くわけにもいかず、1人で最後まで突っ走るしかなかったです。ショーの工程を失敗することはなかったんですけど、楽しんでもらえているかなと終始ドキドキしていました。
──それはアイドルとして立つ、普段のステージと違う緊張ですか?川村 それが、緊張の種類はだいたい一緒なんですよね。いつもは歌いながら踊っているし、解体師も口上を言いながら手を動かしていく、という部分では同じ。1つ違うとしたら、刃物を扱うので怪我するかもしれない緊張感が普段のライブより多いくらいです。