＜目標金額を達成したあと、101％以降の援助金はどのように使うのでしょうか？＞「全額、私のソロプロジェクトに使用させていただきます。この作品を含め、私が今後やっていく１人舞台での活動全般へ回すことになりますね。私の歌手活動やファンクラブの運営などに使うこともなければ、所属する事務所の経営に回すこともないし、私の私生活をサポートするなんていうことももちろんないです。
おかげさまで今回はあっという間に目標金額に到達しましたが、これはまったく想像もしていなかったこと。何しろ『お金が足りない』という考えがずっと頭にあったから、目標金額を達成してからも極力切り詰める習慣は消えていないんです。たとえば最近も劇中で使うペンを東急ハンズさんに買いに行ったんですけど、マネージャーさんと5千円くらいの万年筆を買おうとして、最終的には250円くらいのボールペンを買ったんです。『無駄にお金を使ってはいけない』という考えは今も徹底されています」
＜実際にクラウドファンディングをやったことで考え方に変化はありますか？＞「わりと早いタイミングで1000万円を超えたことで、『もうこれ以上、クラファンの告知はしてはいけないんじゃないか』と考えるようになりました。すでに目標額をかなり超えているのに『もっとください』なんて、とてもじゃないけど言えません。
だけど1500万円を超えたあたりで、自分自身の発想を切り替えました。たくさんの方が支援してくださったら、そのぶんだけ様々なかたちでのリターンが可能になるわけです。たとえば当初は単純に劇中歌を入れるだけの予定だったサウンドトラックだったら、きちんとミックスしたり、未発表曲も加えることができるようになる。写真集にしたって、当初考えていたよりも多くの発注をすることになれば、もっといい紙質にすることやページ数を増やすことが可能になる。だから途中からは『お金が足りないから支援してください』というより『この田村芽実ソロプロジェクトの1回目に参加して、歴史を一緒に作ってほしい』という気持ちになりました。私もまた、この『ひめ・ごと』を含めたソロプロジェクトを通して一生感謝の想いを伝えていきたいと考えています」
（取材・文／小野田衛）
▽田村芽実（たむら・めいみ）1998年10月30日生まれ、群馬県出身。O型。
2016年にアンジュルムを卒業、以降は女優や歌手として活躍している。近年の主な出演作にTRUMPシリーズのミュージカル『マリーゴールド』、浪漫活劇『るろうに剣心』、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』など数多の作品に出演している。
Twitter：
@Tamura_MeimiInstagram：
tamura_meimi▼informationソロミュージカル『ひめ・ごと』
2月27日（土）20時よりPIA LIVE STREAMにて配信。3月4日（木）23時59分までアーカイブ視聴が可能となる。
チケットは
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