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UPDATE|2020/06/20

半生が小説に、蒼井そら「支えてくれたお母さんのあの言葉を私も言えるかを考えている」

蒼井そら(撮影/西邑泰和)


──小説では、そらさんの周りにお母さんやノンさんのように「あなたの選んだ人生を応援する」という力強さを持った方がいらっしゃいます。それを踏まえて蒼井さん自身、周りの人たち、友達や子供とどう接していこうと考えていますか?

蒼井 この言葉は、本当に言われたことです。そして本人が選んだんだったら、その道を応援するって言える親に私もなれるのかなってよく考えるんです。お母さんがあの言葉を言ってくれたのは、やっぱり育児を通して愛情を持って成長を見守ってくれたからだと思うんです。20年間に渡って身近で見て、私の性格を理解して、信用してくれたんだと思うんです。もしも何かにつけて変な方向に行く子供だったら、絶対に反対してたのかなと。でも、信用して後押ししてくれたことを考えると、私も子供には同じように接してあげたいなって思います。頭ごなしに否定するのではなく、本人の意見を聞きながら、良い方向に誘導してあげればいいなって。2009年に出版した自叙伝を書いたときには、そのことにまだ気づいていなかったんです。「自分の子供をAV女優にしたいですか?」って聞かれると、昔は「絶対に反対です!」って答えていました。でも、今はまだ(あの言葉は)言えないという感じなのかな。あの言葉はお母さんが20年間、私に寄り添って育ててくれたあげくの言葉なので。

──出版にあたってこの本を読んでほしい人、伝えたいメッセージにつ¬いて改めてお聞かせください。

蒼井 私にも腐っていた時期がありましたし、誰しも、悩んで、何かを辞めたい気持ちになる時期はあると思うんです。そんなときでも私は解決策を見つけて、新しい道を見つけてきたから、同じように悩んでいる人たちの背中を押せたらうれしいですね。

▽『夜が明けたら 蒼井そら』
著者:藤原亜姫
出版社:主婦の友社
発売日:6月19日(金)
定価:1,540円
AUTHOR

猪口 貴裕


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