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UPDATE|2019/12/09

中川翔子、豪華アーティストとのコラボを語る「レコーディングで泣いて歌えなかったあの曲」

撮影/松山勇樹


──『風といっしょに』はもともと小林幸子さんが歌った『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1998年)の主題歌ですけど、亀田誠治さんがリアレンジおよびプロデュースを行って、お二人のデュエットで生まれ変わりました。そして『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』(2019年)の主題歌になりました。

中川 幸子様と『風といっしょに』を歌うなんてとんでもないことですし、すごくドキドキしながらレコーディングに行きました。現場には作詞・作曲の戸田昭吾さん、たなかひろかずさん、亀田さんも揃っていて、ポケモンを作ったレジェンドの方々の集まりでした。そこに真っ白い車で幸子様がパッと登場して、伝説のポケモン「ルギア」のようでしたね。ほぼ一発録りで歌い終えて、「じゃあ翔子ちゃん頑張ってね」と言い残して真っ白い車でパッと去っていく。あまりにもカッコ良過ぎて、泣いたら歌えないと思いながらも、目からハイドロポンプ(※みずタイプのポケモンの技)が出ました。

──どんな歌い方を意識しましたか?

中川 未来永劫、残る曲なので、絶対に幸子様の真似はできないですし、今の私の素直な歌い方でレコーディングに臨みました。あとポケモンキッズ2019のメンバーに選ばれた6歳の「はんなちゃん」という子が冒頭のパートを歌っているんです。普段は大人しくて可愛いらしくてシャイな子なんですけど、本番になると堂々と歌うんです。そんな、はんなちゃんの堂々としているけど無邪気なところも勉強になりましたね。6歳なのに『空色デイズ』とか『ドリドリ』をカラオケで歌いまくってくれているらしくて、めちゃめちゃうれしかったです。

──昔から子供と接するのは好きなんですか?

中川 大好きです。しかも年々、好きになってますね。2006年から2010年まで出演させて頂いた『ポケモン☆サンデー』(テレビ東京)から数えると、もう13年もポケモンの番組に出させて頂いているんです。それを見ていた子たちが高校生や大学生になってもイベントに来てくれて、「『ポケモン☆サンデー』観てました」って言ってくれるんです。

──いずれは、中川さんに憧れて育った子どもたちが大人になって、仕事で中川さんと共演することもあるんじゃないですか。

中川 実際にあったんですよ。その子が8歳の時にコスプレしてライブに来てくれて、私がステージに上げたのをきっかけに歌手を目指すようになったんです。それで今は夢が叶って歌手になって、『ポケんち』に来てくれたんです。

──それは感動的ですね。

中川 エモさが大河ドラマみたいですよね。そういう時に思いは届いているんだなって実感しますし、大人になっても覚えていてくれるのがうれしいですね。

中川翔子
▽中川翔子5thアルバム『RGB 〜True Color〜』
12月4日に発売された、しょこたん約5年ぶり5枚目のオリジナルアルバム。アニメ『ポケットモンスター XY』エンディングテーマ『ドリドリ』など、この5年で携わってきた多数のタイアップ楽曲が収録されており、細野晴臣や小林幸子、ヒャダインやでんぱ組.inc 、YouTuberのスカイピース、ボカロPのみきとPなど、様々なアーティストやクリエイターがコラボレーションで参加している。

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