FOLLOW US

UPDATE|2024/02/15

アメリカン・アイドル優勝者ファンテイジアの2ndドリーム、ミュージカル映画『カラーパープル』

© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.



実はそのオーディション、ファンテイジアも受けていたのだ。

ジェニファーはその後、アカデミー賞助演女優賞を受賞し、歌手としても成功していくが、ファンテイジアはスクリーンデビューを逃してしまったという経緯もあり、その後もなかなか映画出演には恵まれなかった。

ファンテイジアは、今作の舞台版にも出演しているが、初演キャストというわけではなく、2007~2008年のオフブロードウェイ版、2010年の全米セカンドツアー版のキャストである。ツアー版キャストというのは、ブロードウェイでの上演ではなく、ツアーとしてアメリカ各地を回るキャストのことである。

そのため舞台版では2015~2017年にかけてブロードウェイでリバイバル公演されていたシンシア・エリヴォとジェニファー・ハドソンの印象が強いかもしれないし、実際にサントラがリリースされたのも初演のラ・チェンズ版とシンシア&ジェニファー版のみとなっており、ファンテイジア版はリリースされていなかった。

つまり今作『カラーパープル』は、ファンテイジアにとって、劇場用映画初主演であり、長年「カラーパーブル」という作品に携わってきたきたことが再評価された、セカンドドリーム実現の記念すべき作品なのだ。

映画用に制作された新曲「SUPERPOWER (I)」も、そういった背景を知ってから聴くと、より味わい深い曲に感じられるはずだ。

そのほかにも同じくグラミーアーティストであるH.E.R.や実写版『リトル・マーメイド』でも美声を披露したヘイリー・ベイリー、2015年のリバイバル版にも出演していたダニエル・ブルックスなども集結し、新たな『カラーパープル』を誕生させたのだ!!

【ストーリー】
優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す……。

【クレジット】
製作:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ
監督:ブリッツ・バザウーレ
原作:アリス・ウォーカー
出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリーほか
原題:Color Purple
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:141 分
© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式 HP:colorpurple.jp
2月9日(金)より全国公開

【あわせて読む】邦画は洋画と比べて若手俳優主演が多いのか? その背景には労働組合の存在

RECOMMENDED おすすめの記事