そこで映画の中で出てくる印象的なセリフが 「何にもしないで、人のことを笑ってるのが本当の負け犬だ」というものです。
1回失敗したぐらいで落ち込んで、腐って人の悪口ばっかりネットに書き込むようなやつが負け組の中の負け組なんだよ、という意味だと僕は受け取りました。
そう考えると、すごく楽になったんです。もう無理に勝とうとは思わない。負けて当たり前。そもそも自分なんて何も持ってないわけですから、たまに勝てればラッキーなんです。ダサくてもいいから、泥臭くやり続ければいい。
ダメな人間たちがもがいている姿というのは傍から見ると滑稽で、この映画でもそれを笑いにしてるんだけど、見終わった時に、あ、これは自分のことだったんだなと思える。
自粛を経験してから、ちょっとだけ映画の見方が変わったというか、以前は気づかなかったようなメッセージを、より受け取れるようになったような気がします。やっぱり、実際に体験しないと、本当の意味での挫折だったり、自分自身のことすらもわからなかったと思うんです。
ですので、自粛されている方々は、今回オススメさせていただいた作品だけでなく、いままで観た映画を改めて見直してみると、また新たな発見や感じるものがあるかもしれません。