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UPDATE|2024/02/22

あのCM美女は誰!? 23年は計8本出演、翔野葵「どんな役でも馴染める顔が強み」

翔野葵  撮影/松山勇樹



「本当は高校卒業後に、芸能コースのある学校に入るつもりだったんです。でも、母子家庭で気持ち的にも金銭面的にもちょっと不安があって。就職して1年後くらいに、以前のオーディションで声をかけてくださった方が『もし興味があるならもう一度どうですか』と連絡をくださったんです。そのときは、自分で働いて貯金もあったし、母も『せっかくだから挑戦してみたら』と背中を押してくれました」

上京後に初めて参加したワークショップで「なんだ、この面白い世界は!」とお芝居にハマり、改めて俳優を志すことに。CM出演のほか、「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)等の再現VTRや歌手・鈴木瑛美子のMV(「A New Story」)出演などでキャリアを積んできた翔野だが、数年前に出演した映画で芝居に関しての意識がガラッと変わったという。

「初めて名前のある役をいただいたんです。役の背景とか、いろいろ準備をして臨んだものの、撮影が始まったらその場で生まれるものがすごくたくさんあって。お芝居ってこういうことなんだっていうのが、はっきりわかった瞬間でした。

CMとはまた違ったプレッシャーで、すごく怖かったですが、別の人になった感覚や達成感を持てたので、この感覚を忘れないようにしたいなって。夢と憧れだけだった世界のなかで、ずっと役者の卵って言われてきたけれど、やっとちゃんと役者になれた仕事だったのかなと思っています」

ふわっとした雰囲気の見た目から「おとなしそう」と言われることも多いというが、特技は6歳のころに出会った“よさこい”と実はかなりのアクティブ派。なんと、よさこい歴は20年以上!

「毎年8月に名古屋で開催される『にっぽんど真ん中祭り』に向けて、チームが一つになって練習していく過程はもちろん、終わったときの達成感。もうやみつきですね! この経験は、仕事にも活きているように思います。どんな作品も一人の力じゃどうにもできない。例えば、汗が流れ落ちるタイミングなど、その一瞬のシーンのためにプロのスタッフさんが全力を注いでいるので、絶対に失敗は許されません。

そういった集中力やチームワークを大切にすることは、踊りとお芝居、似たところがあります。1曲踊ったらヘロヘロになるくらいハードなよさこいですけれど、役者に必要な体力もつけられるのかなと思っています」


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