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UPDATE|2024/02/10

アンジャッシュ・渡部の芸風は激変した? プライドを捨て辿り着いた“猛省キャラ”という新境地

YouTube「【新番組】アンジャッシュ渡部がアポ無しロケ!【東京・堀切菖蒲園×町中華】#1」より



さらに渡部の新たな芸を開拓しているのは千鳥だけではない。YouTubeの「さまぁ~ずチャンネル」にもしばしば出演しているのだが、先輩のさまぁ~ずだけでなく、後輩芸人であるみなみかわからも容赦ないイジリを受けている。

初めて2人がセットで登場した回では、みなみかわが「ゴイゴイスー」をやってほしいと無茶ぶりすると、渡部はしっかり要求に応え、スベらされた感じになっていた。プライドが高そうだったかつての姿とのギャップに、驚いた人も多かったのではないだろうか。

さらにABEMA SPECIALチャンネルの『有田哲平の引退TV』に至っては、くりぃむしちゅーの有田哲平が復帰したての渡部に対して、“一緒に芸能界を引退しよう”と執拗に迫るという衝撃の内容。ほかにもYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」で名物となっている、ギャルタレント“みりちゃむ”こと大木美里亜による罵倒企画にも出演し、駆け出しの若手芸人のように身体を張っている。

一時期はお笑いから食レポ、ドラマまで“なんでもできる”芸人として腕を鳴らした渡部だが、今ではむしろ“なんでもやる”芸人としての役回りを確立している。つねに申し訳なさそうな表情を浮かべ、誰からのどんな角度からのイジリでも受け止める姿を見ると、少なくとも芸人としては別人に生まれ変わったことを確信せざるを得ない。

もちろんただ受け身なだけでなく、新たな芸風ならではの笑いを生み出すことも多い。『愛のハイエナ』(ABEMA)にて、結婚式でサプライズスピーチをやる企画に挑戦した時は、自虐をふんだんに盛り込んだスピーチで会場が大盛り上がり。新郎新婦に向けた「3つのアドバイス」を伝えるくだりでは、「奥さんに絶対ウソをつかない」「奥さんに絶対隠し事をしない」「奥さんを絶対に泣かせない」という説得力がありすぎるアドバイスを挙げていた。

他方で、元々定評があった食レポはいい意味で変化を遂げており、YouTubeで始めた食レポ番組も好評を博しているようだ。街の飲食店に飛び込みで訪れ、店員や客と交流しながら食を満喫する様子は、昔“鼻につく”とよく言われていた食レポ芸とは大違いの親しみやすさだ。

世間からの風当たりはまだまだ強く、全国地上波への復帰には時間がかかるかもしれないが、真摯な“猛省”に心を動かされる人もいずれ増えていくのではないだろうか。

【あわせて読む】「どの面下げて…」 世間からの批判を覚悟した渡部建がそれでも本を出した理由

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