──企業選びはどのようにしていますか?小嶋 今はジャンルを問わずにお会いしています。飲食店、洋服、物流ビジネス……。本当にバラバラです。自分の知識を増やすために始めたことなので、分野を狭めないように心掛けています。自分から電話をしたり、DMをお送りしたりして、オファーさせていただいています。
──話を聞いていて、感じることは何かありますか?小嶋 皆さんの考えがそれぞれあって、正解ってないんだなということがわかってきました。ただ、共通していることがあります。それは、どの社長さんも心が広くて、明るくて、楽しいんです。こういう人柄だから、社員さんがついていくだろうし、会社として成長するんだろうなって思いました。
2年くらい前の私は、メンバーに真面目な話をする時、どうしても暗いムードになってしまっていました。社長さんのお話を聞いているうちに、それではいけないと思うようになって、アドバイスする時は、メンバーの気持ちを上げながら伝えないといけないんじゃないかと、マインドが変わってきました。
──そうすると、メンバーも変わっていくのでは?小嶋 今年の周年ライブで感じたのは、今まで以上に意見を出してくれるメンバーが増えてくれたということでした。キャプテンである私や先輩メンバーが引っ張るという図式ではなくなってきたのは、いい傾向だと思います。
もうひとつ挙げるなら、今年のツアーでAKB48さんの『僕たちは戦わない』に挑戦したんですね。この曲のダンスは本当に難しくて、どのメンバーも踊れなくて、曲中に泣いてしまう子もいたほどでした。みんなしんどいし、愚痴や弱音も聞こえてきました。でも、気がついたら、全メンバーが大声を張り上げてリハーサルをしていたんです。
この曲を絶対に披露したい。カッコよく踊ってみせたい。みんなが同じ気持ちになり、ひとつになっていました。こんな感覚になったのは初めてでした。この何年かで渋谷凪咲さんと話してきたテーマである「泥臭く、がむしゃらに」というグループのテーマが結実した瞬間だったと思います。
【後編はこちら】渋谷凪咲卒業後のNMB48はどうなる?小嶋花梨「私らしく“数打ちゃ当たる”精神で進んでいく」