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UPDATE|2019/09/09

ラストアイドル、史上最高難度ダンスを語る(後編)「誰の真似でもない、ラスアイならではのものを作りたい」

左から町田穂花(2期生)、池松愛理(Good Tearsリーダー)、阿部菜々実(Laluce)、長月翠(Laluce、シュークリームロケッツ兼任)、奥村優希(2期生アンダー) 撮影/石塚雅人


──頑張っている方を前に失礼ですけど、「ダンス力が高い=アイドル力が高い」と考えない視聴者も多いはずです。むしろ「少し成長の余地が残っていた方がアイドルとしては魅力がある」という考え方も根強いですし。

阿部 う~ん、おっしゃっていることはもちろんわかりますよ。正直、私も最初に団体行動をやり始めたときは「アイドルとしてプラスになるの?」「これをやるために私はアイドルになったの?」って疑問に感じましたし。スタッフさんから「これ(団体行動)をラスアイの武器にしよう」と言われたときも、「武器はバトルじゃなかったの?」って思いました。ただ、今となってはそんな気持ちは一切ないですね。

長月 うん、そうだよね。私も同じだな。

阿部 みんなで一丸になって何かを達成する充実感。それを見たファンの人から「すごい!」って認められる喜び。たしかに「これを求めているわけじゃないんだけどな」「そんなの、やる意味あるの?」という意見もあるけど、それでも私たちは一生懸命に突っ走ることしかできないですよ。アイドルとして意味があるとかないとか、そういうことじゃなくて……。でも今までのアイドルは誰もこんなことやっていないんだから、理解されないのも当たり前だと思います。逆に言えば私たちが新しいアイドル像を作るチャンスでもあると思うから、「やってやろう!」って燃える部分がありますね。誰かの真似をするのではなく、ラスアイならではのものを作っていきたい。

長月 私もアイドルであると同時に1人のアイドルファンだから、「歌がちょっと下手なところが愛おしい」といった気持ちはよくわかるんです。そういう私自身も、どちらかと言えば「下手だけど、味がある」っていう褒め方をされるほうですしね(笑)。ただ今取り組んでいるこのダンスに関しては、やっぱりヘタウマじゃなくて完璧さを追求したいです。「ちょっと下手だけど……」の魅力は、『青春トレイン』以外の曲でアピールすればいいんじゃないかと思います。

池松 でも私、結局はダンスが上手いに越したことはないと思うんですよね。わざと下手に踊るなんて不可能ですし。

奥村 2期生アンダーの中にもダンスが苦手な子はたくさんいるし、「私たち、そもそもダンサーじゃないし」という意見はたしかに最初あったんですよ。だけど、akane先生のダンスとアイドルのダンスを分けて考えるのは違う気がして。というのはakane先生のダンスを通過したことで、今までやっていたアイドルらしい可愛い曲のダンスも上手く踊れるようになったんですよね。「akane先生のダンスができたんだから、これくらいできる!」という自信もつきましたし。少なくても2期アンダーに「ダンスが下手なほうが得をする」という考えを持っているメンバーはいないはずです。

──しかしラストアイドルはここまで先鋭化しちゃうと、次に何を目指せばいいんでしょうね? これ以上は集団系のダンスでできることもない気がしますが。

長月 最初に団体行動の話を持ちだされたときも「はぁ!?」って思いましたし、またとんでもないアイデアが出てくるんだと思います。「なに、それ! 聞いたことない!」みたいな企画(笑)。だけど私としては、そろそろバトルをやりたいという気持ちもありますね。

池松 バトル、いいね~! やりたい、やりたい! 毎週やっていたときは、「もうイヤだ!」って思っていたんです。だけど、ここまで間が空いちゃうと「久しぶりに……」って燃える気持ちがあって(笑)。
AUTHOR

小野田 衛


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