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UPDATE|2023/10/02

なぜアイドルが大喜利で覚醒? 大会二冠、小島はな「土壇場で思いついた回答がウケたときはうれしい」

小島はな 撮影/田中健児

4人組ガールズグループ「AMEFURASSHI」のメンバー・小島はな。2021年2月からTwitter(現X)で「#小島はなの毎日ものまね」と題して毎日ものまねの写真や動画をアップ、その独自性が一部から高い評価を獲得。お笑い感度の高さはものまねのみならず大喜利でも発揮され、2つの大喜利イベントで優勝を果たすなど実力を見せつけた。なぜアイドルが大喜利で覚醒したのか? 本人に直撃した。

【写真】大喜利で注目、小島はなの撮りおろしカット【5点】

──どういうきっかけで大喜利イベント「おもカワ2022~アイドル大喜利シングルトーナメント~」(昨年12月13日開催)に出場することになったんですか?

小島 2021年2月から「#小島はなの毎日ものまね」をTwitterでやっていて、それに「おもカワ」の構成・演出を担当している作家のせきしろさんが注目してくださって、声をかけていただきました。『IPPONグランプリ』みたいに有名な番組は好きで観ていましたけど、まさか自分が大喜利をやるとは思ってもいなかったので、お話をいただいたときはびっくりしましたね。

──大喜利を訓練するというのも難しいと思いますが、小島さんは当日に向けてどんな準備をしましたか?

小島 Twitterで「#小島はなの毎日大喜利」というのを始めて、お題をいただいて毎日回答したり、私は絵が得意なので、絵を使った大喜利をされるバカリズムさんを中心にYouTubeで芸人さん の大喜利動画を観て学んだりしていました。アイドルだと渋谷凪咲さんもよく参考にさせていただきました。

──「おもカワ2022」では、1回戦で橋本桃呼さん(高嶺のなでしこ)、準決勝でminanさん(lyrical school)、決勝で仲川瑠夏さん(FRUITS ZIPPER)と対戦しました。

小島 みなさん初めましてだったので、大喜利のスタイルは未知でした。過去の「おもカワ」に出ている方は高度な技を繰り出していたので、絶対に勝てないなと思っていましたね。

──ところが初出場の小島さんは破竹の勢いで勝ち進んで優勝します。

小島 本当にド緊張で、どう戦っていいのかも分からなかったんですけど、いつもライブなどに来てくださっているファンの方々が応援に駆けつけてくれたのもあって、安心感がありました。事前に「面白くなくても絶対に笑って!」と伝えてあったので(笑)、みんなの表情が力になりました。

──何か作戦はあったんですか?

小島 数を打ったほうが勝てる可能性が高いかなと思ったので、そこは意識しました。あと、いつも「アメシャべ」の台本を書いてくださっている方に、「リハやフリートークの段階で、はなの空気を作ったほうがいい」とアドバイスをいただいたので、とにかく喋って、自分の空気にしようと意識しながら頑張りました。

──今年7月に出演した「一答必殺大喜利『徒手空拳』~第3回トーナメント大会~」も、せきしろさん企画の大喜利イベントですが、出場者はバッファロー吾郎Aさん、アイアム野田さん(鬼ヶ島)、尾関高文さん(ザ・ギース)、高佐一慈さん(ザ・ギース)、本間キッドさん(や団)、溜口佑太朗(ラブレターズ)さんと、小島さんとせきしろさん以外は全員お笑い芸人でした。

小島 さすがにメンツがすごすぎるので、オファーをいただいて「何事?」と思いました。出るか悩んだんですけど、せっかくお話をいただいたわけですし、きっと共演者の皆さんも助けてくださるかなと思ったので出演を決意しました。それに合わせて、再び「#小島はなの毎日大喜利」を始めて、前回以上に芸人さんの大喜利動画を観るようになりました。

──順調に勝ち進み、決勝で溜口佑太朗さんを制し大会優勝を果たします。

小島 戦っている最中も「やっぱり芸人さんはレベルが違うな」と思いましたし、今でも勝てたのはたまたまだと思っています。8月23日に放映された「日本でいちばん明るい賞レース 耳心地いい-1グランプリ」でもラブレターズさんはとんでもなく面白かったですし、そんな方に勝てたなんて、いまだに信じられないです……。

CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/田中健児


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