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UPDATE|2023/08/22

AKB48、イコラブ、アンジュルム…ももクロだけじゃないヒャダインが手掛けたアイドルソングが熱い

タデ食う虫もLike it! /46億年LOVE(初回生産限定盤A) アンジュルム

ももいろクローバーZの新曲『MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰』のMUSIC VIDEOが公開され話題になっている。作詞作曲を手掛けたのは、「ヒャダイン」こと前山田健一。これまで多くのももクロ楽曲を手掛けてきた前山田楽曲の特徴は、ももクロにとことん寄せた歌詞、癖になるようなフレーズの繰り返し、予測不能な展開…といったところだろうか。

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『MONONOFU NIPPON』では、曲のタイトルに、ももクロファンの総称である「モノノフ」を初めて使用。繰り返される「♪NIPPON! PO PON! PON! PON! PO NIPPON!」のフレーズが耳に残り、印象的だ。さらに、「うりゃおい」とモノノフがコールを入れるパートを設けるなど、ライブで一体感が味わえるような曲構成となっている。

ももクロのキャラに寄せた歌詞では、『行くぜっ!怪盗少女』や『Z伝説~ファンファーレは止まらない~』などが有名。メンバーの自己紹介も兼ねたような楽曲になっている。さらに、前山田は、佐々木彩夏のソロ曲も多数手掛けているのだが、佐々木のソロ曲では特に前山田節が炸裂していて、独特なあーりんワールドを描いている。

そして、同じフレーズが何度も繰り返され、癖になる楽曲の代表は、なんと言っても『ココ☆ナツ』だろう。サビを「コ」だけで歌っているのはとても斬新だった。「♪ココココーココーコーコー」のフレーズは一度聴いたらなかなか頭から離れず、思わず口ずさんでしまう。この曲もまさに前山田節全開といった1曲。ももクロの夏のライブや夏フェスのセットリストに欠かせない曲として、長く愛され続けている。

さて、そんなももクロのブレイクには欠かせない存在だった前山田健一だが、実は、他のアイドルグループにも数多くの楽曲を提供している。今回は、そんな前山田が手掛けたももクロ以外のアイドルグループの曲に注目していきたい。

まずは、私立恵比寿中学。ももクロと同じスターダストプラネット所属の妹分グループ。前山田はこれまで、エビ中にも癖の強い楽曲を20曲以上提供している。その中でも、特に注目したいのが『金八DANCE MUSIC』だ。設定が中学生なだけに、金八先生も意識しつつも…実は、ここでいう金八とは、金曜日の夜8時のこと。現在は、放送開始時間が変わってしまったが、『ミュージックステーション』に出演することを願った、とてもユニークな歌詞になっている。

曲の途中では、誰もが知っているMステのオープニング風のギターが流れたり、「いったんCMでーす。」というフレーズから曲の途中にCM風のやり取りが盛り込まれたり…と遊び心満載で、ライブでもとても盛り上がるナンバー。実際、2015年に、エビ中がMステに出演した際にはこの曲を披露。ファンにとっては忘れられない光景として、今でも心に刻まれているはずだ。

続いては、でんぱ組.inc。でんぱ組では作詞のみ、編曲のみといった曲も多いのだが、前山田はトータルで20曲以上の楽曲に関わっている。その中でも、座組自体がとてもユニークなのが、2015年に発表された『おつかれサマー!』。前山田とゆずの北川悠仁が共同で作詞作曲を手掛けており、CMソングに起用されて話題になった1曲だ。全体を通して、言葉遊びなど前山田らしさを感じる曲なのだが、AメロBメロを前山田が、サビを北川が担当したということもあり、特にサビでは爽やかなゆず風味のエッセンスが感じられるので、是非この夏の間に、改めて聴いてみて欲しい。

AUTHOR

南 喜一


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