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UPDATE|2023/08/13

「VIVANT」第4話レビュー 遂に明かされた乃木の正体。物語はダークヒーロー路線へ

『VIVANT』第5話予告(TBS公式YouTubeより)


果たしてこのドラマは、この後どのような展開を見せるのか。薫(二階堂ふみ)との淡い恋模様も気になるし、野崎との友情がどのように変化するのかも気になる。その相棒・ドラムもバルカ共和国から来日を果たして、謎の翻訳アプリを片手に活躍をみせてくれることだろう。

バルカといえば、第5話の次回予告では、乃木を執拗に追い回していたバルカ警察のチンギスも来日するようだ。あの『蒼天航路』に出てきそうな強面がまた見れるのは、嬉しい限り。おそらく今後は、別班、公安、テント、バルカ警察の4すくみで、物語が展開していくのだろう。そこに、役所広司と二宮和也の“謎親子”がどのように絡んでいくのかも、気になるところ。

これは完全に筆者の妄想だが、「VIVANT」はクリストファ・ノーラン監督の「ダークナイト」シリーズのような様相を呈していくのではないか。闇の守護者バットマンが、警察と手を組んでゴッサム・シティの平和を守ったように、別班が公安と協力関係を結んで、テントと全面対決していく…みたいな。いや、野崎だけが義侠心から乃木と手を組んで、公安からも疎まれる存在となり、微妙な立場に追い込まれる展開もありえるだろう。

主人公・乃木が殺人も厭わないダークヒーローであったことから、「VIVANT」は次回以降、これまでとは異なるトーンをまとっていくはずだ。新しいフェーズに突入した第5話を楽しみに待とう。


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AUTHOR

ルイ 竹島


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