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UPDATE|2023/05/26

元NMB48矢倉楓子、卒業後 社会経験のなさを痛感「焼き肉屋のバイトではあり得ないミスを」

矢倉楓子 撮影/西邑泰和

2018年にNMB48を卒業した矢倉楓子。現在はタレント、俳優などマルチに活動する一方、元AKB48の安田叶と共に、新規アイドルユニット2組をプロデュースする「kawaii land プロジェクト」にプロデューサーとして携わっている。彼女に、NMB48時代のエピソードや、グループ卒業後のセカンドキャリアを中心に話を聞いた。

【写真】アイドルプロデュースを行う矢倉楓子 撮り下ろし写真【6点】

2017年10月11日、大阪城ホールで開催した『NMB48 ARENA TOUR 2017』大阪公演で、翌年3月にNMB48を卒業することを発表した矢倉。当時、卒業を決意した本当の理由は言えなかった。

「NMB48に入った14歳の頃から、『この世界で生きていくんだ!』って腹を括って活動してきたので、まだまだ卒業するつもりはなかったんです。卒業しても、自分にできることは他にないと思っていましたからね。でも20歳の時に、AKB48グループで紅白歌合戦の総選挙があって。

一般投票で決まるのですが、自分では自信があったのに、全然順位が振るわなかったんです。それがショックで、もうこれ以上やってても無理だと思ってしまって……。もう卒業しようと。その時は本当のことを言えずに、『私はセンターにもなれたし、これ以上を目指す向上心のようなものがなくなったというか、やり切りました!』と言って卒業しました」

約6年間に渡って、脇目もふらずにアイドル人生を突っ走ってきたが、一度立ち止まってしまうと、熱意も冷めていった。

「精神的にしんどかったんでしょうね。中学生の頃からNMB48の活動を始めて、常に誰かと比較されてきて。頑張り続けて、走り続けてきたんですけど、いつの間にか活動を楽しめなくなっている自分がいて。アイドルが大好きでやっていたはずなのに、嫌いになり始めてるなと思ってしまって。それで芸能界を完全引退しますと。その時点では戻ってくるつもりもなかったんです」
AUTHOR

猪口 貴裕


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