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UPDATE|2023/05/23

元AKB48 安田叶、「恵まれた環境にいた」グループ卒業後の自分を見つめ直す日々

安田叶 撮影/西邑泰和

2016年、AKB48第16期生オーディションに合格。2017年12月8日に正規メンバーに昇格すると、2022年3月25日にAKB48を卒業するまでチームKの一員として活躍した安田叶。現在は元NMB48の矢倉楓子と共に、新規アイドルユニット2組をプロデュースする「kawaii land プロジェクト」にプロデューサーとして携わっている彼女に、AKB48を卒業した理由や、セカンドキャリアを中心に話を聞いた。

【写真】5年間AKB48メンバーとして活躍した安田叶 撮り下ろし写真【8点】

小学3年生の頃からAKB48の大ファンになり、握手会やコンサートに足繁く通っていた安田は、AKB48が初めて東京ドームのステージに立った2012年8月24日開催の「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」初日公演を観て感銘を受け、「私も人を笑顔にするお仕事をしてみたい」とアイドルを志す。

「いろいろなオーディションを受けたんですけど、なかなか合格できず、中学3年生の夏に最後のチャンスだと思って受けたのが『第16期生オーディション』でした。それに合格したので、芸能系の高校に進学して、AKB48の活動をメインにした日々が始まりました」

年長から小学6年生まで続けたチアリーディングと、中学時代からAKB48加入まで2年間続けたヒップホップの経験を活かしたダンススキルで、研究生時代から存在感を示した。2017年12月8日に正規メンバーに昇格すると、ダンスの難易度が高いことで知られるチームKに所属。安田自身、チームK所属を熱望していたので、念願が叶った昇格だった。その後、順調にアイドル人生を送っていた彼女は、高校3年生の進路選択で大きな決断をする。

「ギリギリまで高校卒業後の進路を迷っていたんですけど、1月にダンスの専門学校に行こうと決めました。ありがたいことに『ダンスが上手い』と評価していただいていましたが、あくまでAKB48の中でのことですし、実力がないことも自覚していました。外の世界に出たら通用しないのは分かっていましたし、それが悔しくて……。ダンスが好きだからこそ、もっと極めたいなと思って決断したんです」

専門学校ではヒップホップやジャズ、バレエなど、幅広いジャンルを学んだ。

「有名な先生たちが揃っていましたし、当然のことながら生徒も上手い子しかいないので、たくさんの刺激をもらえました。出会いにも恵まれて、私がお仕事で学校に行けない日は動画を送ってくれたり、分からなかったことを教えてくれたり、人の温かさにも触れることができました。ちょうどコロナ禍になってしまい、家で過ごすことも多かったんですけど、その時期はお家でダンスの練習をしたり、SHOWROOMの配信をしたりと、やれることを頑張って。AKB48もダンス曲が増えていたので、専門学校で学んだことも活かすことができました」

AUTHOR

猪口 貴裕


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