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UPDATE|2023/05/23

元AKB48 安田叶、「恵まれた環境にいた」グループ卒業後の自分を見つめ直す日々

安田叶 撮影/西邑泰和


コロナ禍になって、将来について考える時間も増えた。2022年は二十歳になる節目の年で、専門学校も卒業する。

「1年ぐらい、ずっとAKB48を卒業するタイミングを考えて、家族やマネージャーさんにも相談していました。その時に、もっとダンスを極めたいという気持もありました。同時に、外に出ないと学べないこともあるし、一歩外に出ることによってたくさんの方に出会える可能性もあるし、刺激をもらうことも多いのかなと思ったんです。AKB48の活動は楽しかったけど、どこかで区切りはつけなきゃいけないと思って、成人を迎える今だと思って卒業を決断しました」

2022年3月24日に開催した卒業公演は様々な思いが溢れた。

「ずっと好きだったグループに入って活動できていたこと自体が夢のような時間だったので、本当にあっという間の5年間で。この日でメンバーと一緒に活動できるのも終わりだと考えると、寂しさと楽しさといろんな感情が混じって……。しかもメンバーが泣いている姿を見たら堪えきれずに涙が出ました。自分の卒業公演では、絶対に春ソングの『桜の木になろう』を歌おうと決めていたんですが、その夢も叶って最高の一日でした」

AKB48卒業後は表に出る仕事はせずに、自分を見つめ直す毎日だった。

「ダンスを続けながら、一旦アイドルからは離れて、今までやってこなかったことに挑戦しようとアルバイトをしながら、自由に自分がやりたいことをしながら楽しく過ごしていました。この1年間、何をしてたんだろう? って不思議なくらい1日が早くて。今までとは全く環境が違うので、接客だったり、言葉遣いだったり、新たに学ぶことも多くて。

そこで、改めてAKB48ではすごく恵まれた環境にいたんだなっていうのを実感しました。グループで活動していると、マネージャーさんを始め、スタッフの方々がいろいろなことをやってくださっていて。当たり前ですがAKB48を卒業すると、全てを自分でやらなきゃいけないので、それまでいた環境のありがたさを感じました」

AUTHOR

猪口 貴裕


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