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UPDATE|2023/05/21

BreakingDown出場・清水良太郎、闇カジノ・クスリ…父・アキラとは疎遠に「もう一度だけモノマネで」

撮影/丸山剛史

清水アキラの息子で、モノマネ芸人や俳優として活躍した清水良太郎が、朝倉未来主催の格闘技大会「BreakingDown8」でどん底からの巻き返しを誓う! 順調に芸能キャリアを積み重ねてきた清水が最初につまずいたのは2017年2月のこと。闇カジノ店に出入りする様子を写真週刊誌に報じられたのだ。さらに同年10月には風俗嬢の通報によって、覚醒剤取締法違反で逮捕。これで完全に表舞台から姿を消すことになる。“空白の6年間”に何があったのか? どうして再び人前に立とうと考えたのか? 大会直前に洗いざらい胸中を吐露してもらった。

【写真】「もう一度だけモノマネで勝負を」清水良太郎の撮り下ろしカット【6点】

「覚醒剤で捕まって、3ヶ月くらいは東京拘置所に入っていました。怒り狂った父が保釈金を出してくれなかったんですよね。その間に芸能界の復帰は諦めました。うちは父が芸人であることに加え、その所属事務所の社長を兄がやっていまして。僕自身もそこに所属していて、その2人が『絶対に戻れない』と口を揃えるわけです。でも拘置所では後悔だとか鬱々とした感情を詩にして、それをノート1冊に書き溜めていました。発表する場なんて一切なかったけど、どこかで表現したいという気持ちが残っていたのかもしれません」

社会復帰するにあたって、清水は知人の紹介で運送会社に勤め始める。高校時代から芸能界の世界に飛び込んでいた男にとって、一般企業の会社員生活はカルチャーショックの連続だった。炎天下の引っ越し作業、40kgを超えるパチンコ台配送……泥水をすするようにして、イチから生活を立て直していく。

「正直、もらえる給料の額は芸能界の頃と全然違います。でもそれ以上にしんどかったのは、面白くもない労働をしなくてはいけないこと。生活のためとはいえ、それが毎朝続いていくわけで。この記事を読んでいる人は『何言ってるんだ? 仕事なんだから当たり前だろ』って呆れるかもしれません。ただ、当時の僕はその当たり前のことすらわかっていなかった。本当に世間知らずの甘えたガキだった。好きなことを仕事にしている人なんて、世の中のごく一部なんだってことに気づいていなかったんです。だけど自分はここでやっていくしかないと思っていたから、必死で喰らいついていきました」

会社から頑張りを認められた清水は、3年目を迎える頃に暖簾分けする格好で独立する。ところが新しい会社の経営もなんとか軌道に乗せ、まさにこれからというタイミングでトラブルが清水を襲った。支払額を巡って親会社とケンカ別れし、最終的には裁判で争うことになったのだ。

親会社の主張としては「契約解除したあと、会社所有のイタリア製高級車で交通事故を起こされた。修理費用や慰謝料などを払ってもらっていない」。対する清水は「唐突に解雇されたうえ、1ヶ月分の売上・約300万円が振り込まれていない。担保として車を返さないのは当然の話。保険料も親会社に払っていたのに、なぜか知らないうちに保険が外されていた」と反論。両者の意見は真っ向から対立している。
AUTHOR

小野田 衛


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