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UPDATE|2023/05/14

戦犯と呼ばれて…永田裕志「誰かが“幻想”を崩す必要があった。それが自分の格闘技戦だったんです」

撮影/松山勇樹


そんな永田は、6月18日に自主興行を開催する。これまで自主興行は地元・東金市で毎年開催してきたが、佐倉市で行うのは初めて。千葉県はプロレス興行が苦戦する土地といわれているため、レスリング文化を根づかせたいという思いもあるようだ。

「会場の佐倉市民体育館って、自分にとってレスリング人生の原点なんです。84年6月にインター予選で初めて試合をした場所ですから。それで最後に試合したのが87年の7月だったかな。でも、いつかここでプロレスの試合をしたいというのは頭にありました。当時の仲間が今は市役所に勤めていたりもするから、細かいところで融通が効くのも助かっています。今日も『2階の椅子、少し古くなっていない?』なんて会場の下見をしながら打ち合わせしてきましたしね。全力ファイトで会場を盛り上げるのは当然だとして、とりあえず自分の最大任務としては大会当日まで三冠ヘビー級のベルトを死守しなくてはいけない(笑)」

引退して第二の人生を歩み始める同年代のレスラーが目立つ中、自身に関しては「IWGPヘビーのベルトを再び巻くまで現役を辞めるつもりはない」と明言。現在の永田はレスリングチームのスカウトや監督業務も行っており、それとは別に自分の会社も設立している。つまり選手を辞めても生活に苦労することはないのだが、完全燃焼しないことには自分で納得がいかないのだという。波乱に満ちた永田のプロレス人生、ここからさらなるドラマを生み出しそうだ。

▽永田裕志Produce Blue Justice XII ~青義回帰~
永田選手、地元・千葉県での自主興行。今年は12回目となる大会を佐倉市民体育館で開催。
日時:6月18日(日) 14:30開場 16:00開始
会場:千葉・佐倉市民体育館
URL:https://www.njpw.co.jp/tornament/414850
※出場選手・対戦カードは決定次第発表
AUTHOR

小野田 衛


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