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UPDATE|2023/05/06

舞台で活躍・高柳明音が語った“元アイドル”という肩書き「今でもSKE48に感謝している」

高柳明音 撮影/山田健史


グループを卒業して間もない頃、出演する作品に「アイドル・元アイドル」という肩書が付くことに対する思いを語っていたことがある。

「以前はプロフィールにグループ名が付いていることで、第一印象がアイドルということは、女優としては良く悪くもハードルが低かったところもあったと思うんです。だから『そのハードルは絶対に超える』という気持ちでやっていました」。

ところが、現在は考え方に変化が出てきた。

「卒業して、名前にSKE48と表記されなくなってからは、見に来て下さった観客の方が、『あの子気になる』と調べてくれて『元SKE48の子だったんだ』『私の推しがちゅりと一緒に出るんだ!』と良い意味で捉えてくれることが、ありがたいことに増えました。『ホロー荘の殺人』は元宝塚歌劇団の方が多いので、宝塚のファンの方から見たら『1人だけ違う子がいる』という風に見えると思うんです。むしろ、スラッとした方々の中に、背の小さいワーワーしている子がいるなと気になってもらえたらいいなと思っています。『あのグループにいた子ね』と思ってもらってもいいと思う」。

「グループのことはもちろん今でも好きですし、大切に思っているし、感謝もすごくしています。あの時には感じられなかった感覚が、あの頃に過ごした12年間のおかげで、感じられるようになっているなと思います」と表情はほがらかだ。

今後の展望を尋ねると「映像のお芝居もやりたいです。すごく興味があります」と目を輝かせる彼女。「舞台は毎回、演じるたびに変わるところがありますけど、映像は撮影したものが全てになるんですよね。声を届けるために大きく発声する舞台とは違った、繊細な表現ができるという部分にも興味があります」と続ける。

映像作品でもミステリに挑戦したい、と話し、「命をかけた騙し合い系の作品も好きなので、めちゃくちゃ借金を背負わされるようなベタな展開もやってみたいです(笑)。すごく良い人だったのに豹変するような役にも興味があります」と具体的なイメージを楽しそうに語ってくれた。

【あわせて読む】おかもとまり、“広末涼子ものまね”芸人時代を振り返る「笑いがとれないのに芸人という肩書は重荷だった」
AUTHOR

山田 健史


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