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UPDATE|2023/02/22

ロケでは「心臓バクバク」だったけど…AKB48倉野尾成美、映画初主演で気づいた強み

撮影/たむらとも

AKB48の倉野尾成美が、2月24日より全国公開が始まる映画『いちばん逢いたいひと』でスクリーン初主演を果たし、骨髄移植で命を救われた白血病の少女を演じている。チーム4のキャプテンとして忙しい日々を送る倉野尾にとって久々の外仕事となった初主演映画。現場での経験を通じて気づいたことを語ってもらった。

【写真】ぐっと大人らしさをましたAKB48倉野尾成美の撮り下ろしカット【9点】

これまで映画には『未成仏百物語〜AKB48 異界への灯火寺〜』(2021年)でAKB48から8人の選抜メンバーの1人に選ばれた経験もあった倉野尾だが、本編約100分の長編で大きな役を演じるのは初めて。しかも出演のきっかけは、監督を務めた丈(旧芸名:小野寺丈)によると、AKB48メンバーのプロフィールを見比べて直感で選んだとのことだ。

「まだスクリーンでがっつりとお芝居をさせていただいた経験も少ないのに…私で大丈夫かなという気持ちも(オファーをもらった時に)よぎりました。でも現場では丈さんが『作りこまないでそのまま自然体で』とアドバイスをくださったので、役になりきろうと気負いすぎずに撮影に臨めたと思います。あ、でも楓は都会の子で、(出身地の)熊本のイントネーションがつい出てしまうとダメなので、そこが意外な集中ポイントでした」

自然体で演じることができたと振り返りながら、実はかなり「緊張しい」だと気づいたという。「グループ外でのお芝居の経験もまだまだで、ずっと心臓バクバクだったんですけど、『全然緊張してるように見えないよ』って言っていただけたので、態度に出さないで平静を装うのが上手いみたいです。本番に強いということですかね(笑)今回のお仕事では顔なじみのメンバーがいないので、余計に緊張しっぱなしでした」


本作は、11歳で白血病を患った少女・笹川楓と、彼女に骨髄を提供したドナー・柳井健吾(崔哲浩)の交錯する運命を軸にしたヒューマンドラマ。倉野尾は成長した楓として作品中盤から登場、命を救ってくれたドナー提供者を探して一人旅に出る。

「少女時代の楓役の田中千空ちゃんとは本読みの日にご一緒できたので、そこで彼女の役のイメージを理解できてよかったかなと思います。撮影も別日程で完成後に初めて通しで楓の成長を見てみたのですが、2人で共有できた楓のまっすぐなイメージをぜひスクリーンから感じ取ってください。私も勇気づけられた、楓の生き様やクライマックスのセリフにもぜひ注目してもらえれば」

ロケでは映画の舞台になる広島県東部の府中市・福山市・尾道市を中心に撮影を行った。熊本県出身の倉野尾にとっても、親しみを感じる土地での経験になったようだ。
AUTHOR

大宮 高史


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