大人計画主宰、シアターコクーンの芸術監督、コントの名手松尾スズキが毎回ひとりの女優と組んで繰り広げる至極のＷＯＷＯＷオリジナルコントドラマの第３弾『松尾スズキと30分強の女優』。3月25日（土）にWOWOWで放送・配信される第３弾に出演する、長澤まさみのインタビューが到着した。
【写真】長澤まさみが熱演、『松尾スズキと30分強の女優』場面カット【5点】――オファーを受けた時の率直な感想をお願いします。長澤 この番組のことを知っていて、気になっていたので嬉しかったです。松尾さんとコントができるのは楽しみだし、頑張ろうと思っていました。
――実際に台本を読んでみていかがでしたか。長澤 一つ一つが想像を掻き立てられました。私に合わせて（台本を）書いてくれているのが感じられて嬉しかったです。どんな風におもしろくできるか考えながら読みました。私のキャラクターを松尾さんが理解してくれているので、そこは信頼感があったし、とても楽しみでした。
――松尾さんの印象、長澤さんにとっての松尾さんの存在とは？長澤 松尾さんが創る世界観は松尾さんにしかない。そういう自分の世界観を持っている人をすごく尊敬していますし、私にとって憧れの人種です。松尾さんの世界に入れることが嬉しいです。
――キャバレーの時に「また一つ女優として新たな一歩を踏み出してみたく、挑戦することにしました」とおっしゃっていましたが、今回も新たな一歩を踏み出したのではないでしょうか。長澤 どの作品も初めて出会うものばかりだから、いつも新しい気持ちで取り組むようにしています。慣れないことの方が私には合っているので、あまりはしゃがずに淡々と演じるのですが、松尾さん、オクイ（シュージ）さん、（村杉）蝉之介さん、近藤（公園）さんのように何度も共演している方が周りに多いと、うれしくて若干舞い上がっちゃうんですよ。
――「センタア飯店」では外国語っぽく流ちょうに言葉を発音していましたが、かなり練習はされましたか？長澤 家でずっと練習してきました。でも、松尾さんが「本当にない言葉だから」と言ってくれたので、その時に出たもので話しました。
――収録して印象に残ったことはありますか？長澤 どの作品も、日常の中でふと感じることを描いているから、ちょっと変わっていると思うかもしれないけど、普遍性がある物語ばかりです。それを老紳士に見立てたり、外国人に見立てたり、ふざけて見せてみたり、どれもかわいいし、面白いし、不気味です。そういうのが私も大好きで、それが松尾さんの世界観です。独特なところがいいですね。
――WOWOWの視聴者へ見どころやメッセージをお願いします。長澤 楽しく見てほしいと思います。一生懸命ふざけています。当たり前のように普段の映画やドラマや舞台をやっているのと同じ気持ちで取り組んでいるので、すごく良いものができあがっていると思います。オリジナリティあふれる世界観にどっぷりつかってほしいです。
【あわせて読む】「天は二物を与えた」人気女優として走り続ける長澤まさみ、ストイックすぎるその魅力 
