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UPDATE|2023/02/01

「あえて真逆のキャラを」…元こぶしファクトリー・浜浦彩乃の「LILIUM」オーディション秘話

浜浦彩乃 撮影/田中健児



──これまでさまざまな作品に出演した中で、印象的な作品はありますか?

浜浦 乙女ゲームが原作の「剣が君-残桜の舞-」(2021年)という舞台に出演したことがあるんですけど、どの男性がヒーローになるかによってセリフも立ち位置も変わってくるんですね。私は主人公の役だったので、6パターンを覚えなきゃいけなくてめちゃめちゃ大変でした(笑)。歌でもメインで任されていて、上手な方の中で主線を歌うのはすごく緊張したんですけど、みなさんに助けていただきながらできたなと思います。

──歌ができることは女優としても強みですよね。

浜浦 でもそのときはハロー!プロジェクトで培った歌唱力で頑張っていたんですけど、最近はミュージカル歌唱を求められるようになっているんです。しゃくりが多かったり、歌う前に「ん」をつけたり、跳ねて歌うとか、ハロー!プロジェクトの歌い方の癖ってやっぱりあるんですよ。でもミュージカルだと話し言葉のように歌うので、これまでの歌い方を活かせないのが難しくて、また1から自分で作り上げなきゃなぁと思っていますね。

──そして4月から上演の「LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-」への出演が大きな話題になりましたが、2014年のモーニング娘。さんとスマイレージさんの初演はご覧になっていたのでしょうか。

浜浦 当時はまだハロプロ研修生でしたが、もちろん観ていました! 「『LILIUM』は面白い」とハロプロ内でも話題になっていたし、実際にすごく面白いなと思って。メンバーそれぞれの歌声がすごく生かされたミュージカルだったのもあって、印象に残っています。

──改めて今回のオーディションを受けた経緯を教えてください。

浜浦 あると聞いてすぐに受けようとは決めたんですけど、役ごとの募集だったんです。「私だったらどの役だろう」と考えたときに、和田彩花さんが演じられたスノウが、純粋無垢で今にも消えてしまいそうなキャラクターだったなと思ってあえて挑戦してみたいと思ったんです。

──あえて?

浜浦 負けず嫌いなので、そういうイメージとは真逆だなと思って(笑)。実際に役が発表されたときに「消えそうなスノウをどうやって演じてくれるんだろう」と言ってくださる方もいましたし(笑)。でもだからこそ自分にとってチャンスだなと思いましたし、そう思っている方を驚かせられるように演じたいです。

CREDIT

取材・文/東海林その子 撮影/田中健児


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