続いては、AKB48総監督の向井地美音。AKB48では、代々、リーダーやキャプテンという呼び名ではなく、「総監督」と呼ばれている。向井地は、高橋みなみ、横山由依に続く3代目総監督。現在25歳の向井地は、自分よりも年上のメンバーや先輩達をも束ねながら、多くの後輩達を引っ張っていく存在だ。向井地は、センターを務めることよりも、総監督というポジションにこだわり、自ら立候補して、2019年にその地位に就いている。
国民的エンタメ行事だった「AKB48選抜総選挙」が終わり、48グループが席巻していたNHK紅白歌合戦への連続出場が途絶え、厳しい局面もあったであろう。その後も、卒業するメンバーを何人も送り出し、時には、メンバーのスキャンダルの対応に奔走するなど、歴史あるグループで、偉大な先輩の後を引き継いで先頭に立つということは、プレッシャーとの戦いの連続だったはずだ。
しかし、それを乗り越えて来られたのは、ファンの応援の力はもちろんだが、向井地自身がAKBの大ファンであるということに尽きるのだろう。AKBとメンバーへの強い愛が総監督としてグループを引っ張り続ける原動力になっているのではないだろうか。
ちなみに、そんな向井地が総監督というポジションから解放されて、とことん楽しんでいる様子が見られるのがYouTubeチャンネルだ。岡田奈々、村山彩希、茂木忍という気心知れたメンバーで運営している『ゆうなぁもぎおんチャンネル』。ここでは、自分達で企画を考え、撮影や編集までこなし、心から楽しんで取り組んでいる様子が見られる。最近更新されていないのが残念だが、是非ともチェックしてみて欲しい。
AKB48史上最高難度のダンス曲『根も葉もRumor』、『元カレです』と来て、王道アイドルソング『久しぶりのリップグロス』へと原点回帰したAKB48。次の目標はやはり、もう一度、紅白歌合戦のステージへ…といったところだろう。今年はどんな楽曲で勝負してくるのか?注目したい。