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UPDATE|2023/01/14

大河ドラマ&朝ドラ出演、乃木坂46久保史緒里&山下美月が紡いできたライバル物語

『Platinum FLASH Vol.18』『FLASHスペシャル グラビアBEST2022年新年号』(光文社)

乃木坂46の3期生として2016年にグループへ加入した久保史緒里と山下美月。ライバルであり、信頼できる仲間である2人がどのようにアイドルとして成長してきたのか。乃木坂46の未来をリードしていく2人の関係性を紐解く。

【関連写真】乃木坂46 真夏の全国ツアーライブ写真

2022年12月31日は乃木坂46にとって大きな転機となる一日になった。1期生として11年間活動してきた齋藤飛鳥がNHK『紅白歌合戦』の出演をもってグループでの活動を終了したからだ(今年、卒業コンサートを開催予定)。

飛鳥の卒業後、最初の歌番組になる『CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル!2022→2023』(TBS系)で乃木坂46は『好きというのはロックだぜ!』を披露。飛鳥のポジションに久保史緒里が入り、センターの賀喜遥香を挟んで山下美月とシンメ(シンメトリー)になったことで、SNSに「くぼした」の文字が踊った。乃木坂ファンは、3期生の久保と山下のシンメという「現在の答え」に明るい希望を見出したのだ。

17年2月、前年9月に加入した3期生は舞台『3人のプリンシパル』で最初の試練を迎える。『3人のプリンシパル』は、二幕に出演する3役を獲得するために一幕で公開オーディションを受けるという形式の演劇公演だ。千秋楽までの15公演中、久保が11公演、山下が10公演に出演。くぼしたがトップ争いを繰り広げた。

しかし、8月にリリースされた18thシングル表題曲『逃げ水』で3期生からセンターに選ばれたのは、大園桃子と与田祐希だった。久保と山下は同シングルに収録された3期生曲『未来の答え』でWセンターを務めたものの、この時期は2人で朝まで泣きながらしゃべり、何度も励まし合ったという。

「秘めた可能性」を持つ与田と大園と比べて、『プリンシパル』で結果を出した久保と山下が「すでに完成されている」と見られることに、当時の山下は「まだまだ成長できるのに」と劣等感を抱えていた。

久保は「いま活躍されている先輩方にはそれぞれのストーリーがあるじゃないですか。どこかのタイミングで弾ける方もいるし、少しずつ積み上げていく方もいる。3期生だからといって誰かと同じ道を辿ろうとするのは違うのかもしれない」(『EX大衆』17年10月号)と、独自のストーリーを模索し始める。

そのひとつが、山下とのライバル物語だった。久保は「以前からシンメだった2人が、『プリンシパル』でさらに関係性ができたっていうのは、ずっと前から決められていたことなんじゃないかなって」(同『EX大衆』)と、その関係に宿命を感じていた。

山下も「『プリンシパル』を観たファンの方たちが『久保史緒里と山下美月はバチバチで、追って追われる関係なんだ!』と想像してくれて(笑)。私たちのこれからの長いアイドル人生を考えると、それってひとつの面白い出来事なんだろうなと思うんです。アイドルってエンタテインメントじゃないですか!」と語り、「2人はライバルなんですか?」と聞かれると「ライバル意識を持ってお互いを高め合っていける関係がいいと思って。でも、卒業したら親友になることができたらいい」(同『EX大衆』)と答えた。


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