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UPDATE|2023/01/14

大河ドラマ&朝ドラ出演、乃木坂46久保史緒里&山下美月が紡いできたライバル物語

『Platinum FLASH Vol.18』『FLASHスペシャル グラビアBEST2022年新年号』(光文社)



久保と山下は、18年4月リリースの20thシングル表題曲『シンクロニシティ』で初めて選抜メンバーに入った。しかし、久保は体調不良によって『真夏の全国ツアー2018』を欠席し、21stシングルの活動を休止。全国ツアー初日の「6th YEAR BIRTHDAY LIVE」(明治神宮野球場&秩父宮ラグビー場)で3期生が『未来の答え』を歌った時、山下は「久保ちゃーん!」と叫んだ。

当時、山下に久保との関係について聞くと、「私もファンだった時はシンメになるメンバー同士の関係が好きでした。ひとりでも輝けるけど、シンメがいることで輝きが倍になることがあるじゃないですか」(『EX大衆』18年10月号)と、シンメの不在に寂しさを見せた。

久保は『真夏の全国ツアー2018』千秋楽(9月2日/ひとめぼれスタジアム宮城)のアンコールで復帰。22ndシングルはアンダーメンバーとして活動し、23rdシングル『SingOut!』で選抜復帰を果たす。しかし、そこに山下はいなかった。ドラマ撮影との両立が困難なため、23 rdシングルに参加することができなかったのだ。

24 thシングルで山下が戻ってきたが、久保は「逆に私が『お待たせ!』と言えるくらい自分を確立していることがベストだったんですけど、まだまだ足りなくて。私のやりたい映像のお芝居を経験して戻ってきた山下はめちゃくちゃキラキラしていたんです。また離されてしまって、『悔しいな』と思いました。もっと頑張らなきゃいけないですね」(『EX大衆』19年9月号)と話した。山下とシンメであり続けるには、自分が山下に追いつかなきゃいけない、と考えていたのだ。

その頃、山下は「久保ちゃんと私は正反対の人間なんだと思います」と話している。自身のことを「アイドルより芸能界のほうが向いてるんじゃないか」と分析する一方で、久保のことは乃木坂46(アイドル)に向いているが「優しすぎて『芸能界がツラい』と感じることがあるかもしれない」(『OVERTURE』No.020)と、まわりの言葉を受け止めすぎる久保を気遣った。

20年1月リリースの26thシングル『僕は僕を好きになる』は山下がセンターを務め、その隣には梅澤美波と久保がいた。

久保と山下は、意識しすぎて互いに一歩踏み込めない状態が続いていたが、コロナ禍に配信リリースされた『Route246』(20年7月)で距離が縮まる。山下から久保に「久しぶりのシンメだね。うれしい」と連絡したという(センターは齋藤飛鳥)。

「ずっと追いかけてきたやま(山下)からのメッセージに、『私も頑張らなきゃ』と思うことができました。あの連絡がなかったら、シンメになっても『比べられてしまうんだろうな』とネガティブな感情になっていたかもしれません。それからグッと仲良くなって、楽屋でもたくさん話しているんです。でも、今もやまの活動に悔しいと感じることはあるし、いつか追いつきたいと思ってます。ライバルじゃなくて、やまが原動力になっているんです」(久保史緒里/『EX大衆』21年10月号)

21年4月に山下がドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)に出演すると、6月には久保が舞台『夜は短し歩けよ乙女』に主演、10月には山下が『じゃない方の彼女』(テレビ東京系)と、それぞれのフィールドで活躍した。


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