雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、アイドルたちが出演するテレビ番組を語る毎週月曜公開の連載「アイドル番組定点観測」。今回はその連載の増刊号として、NMB48のメンバーが出演する番組を振り返ります。
昨年11月の山本彩卒業から約半年が経ったNMB48。その間、シングル『床の間正座娘』のリリースや新チームの発足、チームツアー「近畿十番勝負2019」など精力的な活動を行う一方、個人やユニット単位で新たな挑戦に取り組んでいるメンバーも多い。例えば太田夢莉は女優業という新たなフィールドを開拓すべく、現在テレビドラマでヒロイン役を熱演中だ。今回はそんなNMB48のテレビでの奮闘にスポットを当ててみたい。
まずその太田は、4月よりスタートしたドラマ
『ミナミの帝王ZERO』(カンテレ)でヒロイン・菜穂子役に抜擢され、テレビドラマ初出演を果たした。ボーイッシュなイメージのある太田がしとやかな社長令嬢を演じるのは違和感があるかも……などと若干心配をしながら放送を見たのだが、ロングヘアでピアノを奏でる姿は透明感にあふれていて、まさに「お嬢様」になりきっていたので驚きました。すっかり女優の顔じゃないですか!
太田自身、女優業にはとても意欲的だ。ドラマ撮影について話を聞いたENTAME nextの記事[
NMB48太田夢莉 私服インタビュー(後編)「ついにこれだ!と思えるものに出会えた」]においては「『演技ってこんなに楽しいことなんだ!』と気付いた」、「演技をしてみて『自分がやりたかったことはこれだ!』とはっきり分かりました」とまで語っている。
アイドルの枠に捉われず多方面で活躍するメンバーの多いNMB48だが、映像作品における「女優」という枠は意外にも空席。ここに太田がハマればNMB48の武器がさらに一つ増えることにもなり、彼女に掛かる期待も大きい。
ちなみにその『ミナミの帝王ZERO』では、#3(5月9日(木)放送)まで菜穂子は女子高生だったが次回#4(5月16日(木)放送)からは5年後が舞台になるので、まずはその歳月を太田がどのように演じ分けるかに注目してみようと思っています。
そして、太田とともに女子力選抜ユニット「Queentet」で活動するメンバーも負けてはいない。48グループの中でも屈指のバラエティセンスを持つ渋谷凪咲はすでに
『土曜はダメよ!』(読売テレビ)、
『ワケあり!レッドゾーン』(読売テレビ)といった番組にレギュラー出演しているが、さらに3月からは25年以上に渡って愛されている関西の長寿番組
『大阪ほんわかテレビ』(読売テレビ)のレギュラーも決定。
最近では
『よーいドン!』(カンテレ)や
『ミント!』(毎日放送)といった関西の情報番組にゲスト出演したほか、5月14日(火)にはゴールデンタイムのバラエティ番組
『そんなコト考えた事なかったクイズ! トリニクって何の肉!?』(テレビ朝日)にも出演するなど、お茶の間でのブレイクを狙うべく着々と歩みを進めている。