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UPDATE|2022/10/10

乃木坂46山下美月が『舞いあがれ!』出演、あざといキャラを経て次なるステージへ

山下美月がセンターを務めた26thシングル『僕は僕を好きになる』



その一方で映画『日日是好日』やドラマと映画の両方に出演した『映像研には手を出すな!』のようにあざといキャラに囚われない演技を度々見せてきた。『映像研には手を出すな!』では漫画を原作とした作品ということもあって、登場するキャラクターはリアリティよりも、空想上の設定や言動が非常に多い。そこをいかに表現するかにある種役者としての力量みたいなものが現れるといえるが、山下は水崎ツバメとしての説得力を高いクオリティで表現していた。今でこそあざといキャラとしてのイメージが浸透しているが、それだけでは決してない。

『舞いあがれ!』で山下が演じるのはヒロイン・岩倉舞(福原遥)の幼なじみで親友の望月久留美。幼いころに両親が離婚して父子家庭で育てられ、父親の失業によって経済的に貧しい子ども時代を過ごしてきたというバックグラウンドを持っているがゆえに、舞とは対照的に堅実な看護師の道を目指している。

望月久留美という役は、山下がこれまで経験してきたどの役柄とも異なる方向性が求められている。朝ドラで求められるのはあくまでも日常に根ざした自然体な演技だからだ。それはこれまで山下が演じてきたキャラクターとは求められる役割は少々異なってくるだろう。そのため、山下の出演には多くのファンが驚きをもって迎えただろうし、筆者も同じである。

3日に放送された第1話ではまだ山下の登場はなかったものの、ヒロインの幼なじみ枠ということで、今後はかなりの頻度で登場することが予想される。そんな山下に求められているのは、いかに朝ドラの雰囲気に溶け込めるのかというところだろう。

YouTubeで公開されているメイキング映像では福原遥とともに笑顔で談笑する姿や関西弁で会話しているシーンなど、等身大で自然体な山下の表情が映し出されており、久留美としてすっかり馴染んでいるように感じた。山下の華やかでいて素朴さも持ち合わせた役者としての姿はきっと朝ドラに彩りを与えてくれることだろう。

朝ドラは老若男女に愛されているドラマ枠ということもあり、山下には幅広い世代に親しみのある幼なじみ像を見せていってほしいし、山下美月の存在が本作を通して浸透していくことによって、乃木坂46が世代を超えて愛される存在になっていくことに期待したい。

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AUTHOR

川崎 龍也


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