「写真集では化粧バッチリじゃない、寝起きの感じもあります。メイクが落ちても気にしない、太陽がまぶしくても気にしないみたいな(笑)。全体的に素というところがお気に入りですね。衣装も最初からこれを着るというのでなくて、その場でスタッフさんと話して『これでいこう』という決めていきました」
飛躍のきっかけとなったインスタグラムでのグラビアでは、コンセプト、衣装などを全て自身で決めてきた。作り込むことは、自信のなさの裏返しでもあったという。
「インスタでは自分の好きな、作り込んだフィルターのかかった写真をアップしていました。以前の私はカラコンがっつり、まつエクがっつりだったんです。自分に本当に自信がなかったので、何かを付け足すことでカバーしようとしていた。女性って『ナチュラルな方がいいよ』と言われれも、なんか『いや、でも......』と思っちゃうし、私もそうでした」
しかし今作では素の自分、似鳥いわく「ザ・ナチュラル」を見せている。
「以前の作り込んだグラビアがいいという人ももちろんいると思うんです。でも私も28日で29歳になるので、自分らしく、一番楽にラフに入れる感じで作りました。昔のグラビアから見ると、完全にシフトチェンジしていると思います」
写真集では大胆なショットも披露している。ただ似鳥本人は、グラビアでの露出についてはあまり気にしてないという。
「全然恥ずかしさとかはないんです。グラビアは好きだから楽しいですし、脱ぐことにも抵抗ないんです。露出しているなと思ったことがなく、自分の好きなことを仕事にしている感じです。逆に服を着て写真を撮る方が緊張します(笑)」
写真集のタイトル『Ribbon』には、ファンへの2つの思いが込められている。
「一つは、私のファースト写真集を待ってくれていた方が多かったので、プレゼントを開けるような気持ちになってほしいという思い。もう一つは、いつも応援してくれているみなさんと自分をリボンで結んでいるイメージです」
ファンを第一に考える似鳥は「不安もあるんですけれど、今回は写真集をファンのみなさんに届けられるのが本当に楽しみです」と、発売が待ち遠しいという。
写真集の撮影を通して、新たにやりたいこともでてきた。
「今回、この写真集に関わってくれたスタッフさんに支えられたからこそ、この作品ができました。このスタッフさんたちとまた違う作品を作っていけたらいいなというのが今の夢ですね」
リボンはファンだけでなく、スタッフとの結びつきにもなったようだ。
【後編はこちら】引きこもりからインスタグラビアの女王へ、似鳥沙也加の現在地「誰かのためになら頑張れる」