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UPDATE|2022/08/25

苦心の末に掴んだ初選抜・乃木坂46金川紗耶、アンダーライブで見せた唯一無二のパフォーマンス

乃木坂46『好きというのはロックだぜ!』通常盤


 同期の林瑠奈は『EX 大衆 2021年12月号』(双葉社)で行われた金川との対談で「紗耶のダンスが4期生で一番上手いことは明らかなんですけど、それが模範的な上手さではなくて、どうやってもマネできない唯一無二のパフォーマンスなんです」と金川のダンスパフォーマンスを高く評価していた。林も語るように、金川はただ単にダンスが上手なだけではないのだ。楽曲のイメージに忠実なダンスのクオリティを持ちながらも、ひと目見て金川だと分かる繊細かつダイナミックな存在感。そうしてライブパフォーマンスに重きをおいたアンダーメンバーとして活動できたことは、金川にとっても大きな糧となったに違いない。

 しかし、遠藤さくらや賀喜といった同期のメンバーが続々と選抜入りと果たしていくなかで、金川は中々選抜入りを果たすことができず、28th〜29thシングルではアンダーメンバーとして活動していた。そうした中で金川は選抜を夢のまた夢だと考えてしまっていたと悔しさを滲ませており、『真夏の全国ツアー』では過去で1番と言えるほど自主練習に力を入れたという(参考:日経BPムック『日経エンタテインメント! 乃木坂46 Special 2022』)。

 そして満を持して初の選抜入りを果たした金川。選抜発表後のブログでは選抜入りへの喜びよりも、ファンへの感謝を綴っていたのが印象的だった。アンダーでめげることなく地道に自分の強みであるダンスという武器を発信し続け、さらにはバラエティでも存在感を発揮してきたからこそ、今回の選抜入りがある。そして苦心の末に掴み取った選抜入りが意味していることは、いつか必ず評価される時が訪れるということ。金川はまさにそのことを体現していたように思う。

 『真夏の全国ツアー2022』の北海道公演に先駆けて、8月4日に開催された北海道日本ハムファイターズ対福岡ソフトバンクホークス戦で始球式を行うほか、今話題の「きつねダンス」を披露した金川。パ・リーグの公式YouTubeチャンネルに投稿されている動画の再生回数は300万回を突破するなど、大きな注目を集めた。また金川は「いよいよ真夏の全国ツアー北海道!金川紗耶の一人北海道キャンペーン」と題して北海道の各ラジオに出演。同じく北海道出身の北野日奈子が卒業し、金川は唯一の北海道出身メンバーとして、地方開拓の側面を担っていきそうだ。

 30thシングル『好きというのはロックだぜ!』は2018年にリリースされた21thシングル『ジコチューで行こう!』以来となる純粋な夏曲。センチな曲かと思いきや一気に高揚感の高まるイントロから始まり、最後まで乃木坂46らしい爽やかなポップチューンとなっており、ダンスも可愛らしい振り付けでいかにも夏曲らしい。金川は3列目のポジションながら、高いダンスパフォーマンスで後ろから力強く支えていた。金川の選抜入りは乃木坂46にさらなる厚みをもたらしてくれることだろう。

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AUTHOR

川崎 龍也


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