──メンバー仲はどうだったんですか?石田 良かったですよ。チームが一緒になると、一緒にいる時間も長いので自然と仲良くなりますし、お泊まりに行ったり、一緒に遊びに行ったり、みんなで青春していました。中でも藤江れいなちゃん、佐藤すみれちゃん、岩佐美咲ちゃん、佐藤亜美菜ちゃんと仲良しでしたし、後輩とも仲良くしてました。
──卒業する時、一人でやっていくことに不安はなかったのでしょうか。石田 あんまりなかったかな。ファンは少なくなるだろうなって覚悟はしていましたけど、楽観的でしたね。まあ今も楽観的ですけど(笑)。
──AKB48ロスみたいなものはなかったんですか?石田 「トキメキ感謝祭」という声優ユニットを組んでいた時期もありましたし、ホリプロで年1回のイベントがあって、そこでAKB48の曲を歌ったりもしていたので、それほどなかったです。ただ今年4月、同期で同じ年で同じ事務所ということで、みゃお(宮崎美穂)の卒業セレモニーに出た時に、改めて卒業してからの6年間を振り返って。「もしかしたら私も、まだまだAKB48でやれたのかな?」とふんわり思いました。
──「今のお仕事を細く長く続けていきたい」というお話がありましたが、そういうスタンスになったのはいつ頃ですか?石田 AKB48を卒業してからですね。辞めた時は「声優として一生やっていこう」と思っていたんですけど、声優一本でやっていけるほど甘い世界でもなくて。でも、そこからゲームを中心に、自分が好きなことを仕事にさせてもらえる機会も増えて、「最高じゃん!」と思って、一生続けいきたいと思うようになりました。
──ゲームは昔から好きだったんですか?石田 母がゲーム好きで、子どもの頃から自分がプレイするんじゃなくて、誰かがプレイしているゲームを見るのが好きだったんです。ゲーム実況も早くから見ていましたしね。だからプレイする側として、本格的にゲームにハマり出したのは結構遅くて、二十歳を過ぎてからです。最初の「スプラトゥーン」が出た時に、寝る間も惜しむぐらいゲームをして、そこから自分はゲーム好きなんだと自覚しました。
──ゲームの知識がないと実況も難しいですよね。石田 自分の好きなゲームのお仕事ばかりさせてもらっているので、あんまりそこに不安はないですね。
──特に好きなゲームは何でしょうか?石田 「ニノクロ公式放送」という番組もやらせてもらっている『ニノクロ(二ノ国:Cross Worlds)』と、AKB48時代からやり続けている『ガーデンスケイプ』というパズルゲームです。『ガーデンスケイプ』は毎週カンストしていますね(笑)。
【後編へつづく】元AKB48石田晴香、6年ぶりのアイドル活動を語る「特典会という文化が初めてで新鮮」