――子供の頃、特に好きだった演者さんやコントは?
松本 内村(光良)さんが好きですね。コントでは、すぐにいろんな場所に飛ばされちゃう「小須田部長」がすごい好きでした。「がんばれ~、負けるな~」って(笑)。内村さんがやられるコントは大体好きです。楽しそうなんですよね。楽しんで自由に演じられているのを見るとこっちも楽しいって思うんですよね。
――松本さんは『コントの日』(NHK)や『ただ今、コント中。』(フジテレビ)などで芸人さんともコントをされていますが、今回のコントと違いがありましたか?
松本 うーん、でもそんなに違いっていう違いはないのかな?って思います。スタジオじゃなく、ちゃんと時間かけて移動して、ロケをするみたいなところは違うかもしれないですけど、周りの方が皆さん役者さんでも根本的なものは変わらないかもしれないですね。多分、芸人さんたちも真面目にやって面白く見せようという風にやられたりもしているだろうし、役者さんでもアドリブをすごいぶっこんできたりもしますし。正直、あんまり違いはわからないですね。
――今回の台本を最初に読んだときの率直な感想は?
松本 全然想像つかなかったですね(笑)。ここでこういう顔になるって書いてあるけど、どんな表情をすればいいんだろう?とか。行ってみないと分からないなぁっていうドキドキ感はすごくあって、そういうのもひっくるめて面白い台本でした。
――実際に松尾さんとコントで共演してみていかがでしたか?
松本 面白かったです。とにかく面白かった! 「おじさん」っていろんなおじさんがいますけど、世代も性別も違うから、笑いのツボが違うこともあるじゃないですか。でも、世代も全然違うのにこんなに面白いおじさんがいるんだっていう。あんまりおじさんって連呼するとよくないですけど(笑)。衝撃がすごくありました。
――今回演じてみて難しかった部分は?
松本 こういう格好するのも初めてとか初体験のことばっかりだったけど、それもひっくるめて面白いなって感じでした。歌舞伎も当然踊れないんですけど、もう難しいっていうよりも、できないのもちょっと面白かったなっていう感じですね。
――歌舞伎はどのようにして練習したのですか?
松本 横でお父さん役として踊ってくださってた藤間貴雅さんに教えていただきました。なので本番中も横目で見てましたね(笑)。
――皆川猿時さんとのギャグ合戦もありましたね。
松本 あれが多分一番練習したと思います。リズム感とか間とか。「そこはこういった方がリズム感がいいんじゃない?」って松尾さんが言ってくれたりして、「これで大丈夫ですか。ホントに?」って不安に思いながらやってるところはありましたけど。でも猿時さんが面白い担当でいてくれるので、私はただただ一生懸命やりました(笑)。