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UPDATE|2022/03/26

M-1ファイナリスト・真空ジェシカ川北が語るバラエティでの苦戦「ふざけてないと意味がない」

真空ジェシカ・川北茂澄 撮影/松山勇樹



──スベッたことは反省しているんですよね。

川北 もちろん反省してます。次に活かしこそしないですけど。

──(笑)。

川北 反省は毎回していこうと思ってます。

──(『ラヴィット!』で披露したギャグの)“逆ニッチェ”や“まーごめ”を、どうしてもやりたくなってしまう。

川北 基本的に自分が面白ければいいので、ウケてなくてもいいっちゃいいんですよ。

──(お笑いコンビの)カナメストーンやケビンスの山口コンボイまでいくとマニアックなのかなと。

川北 TBSラジオのポッドキャストで番組(『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』)をやらせてもらっているんですけど、現在、一時的に地上波で放送していて。ポッドキャストと同じノリでカナメストーンの名前を出したら、ディレクターに「地上波期間はカナメストーン禁止」と言われたんです。

──厳しいですね(笑)。

川北 でも、なぜか山口コンボイは許されてる。わけのわからないことをたくさん言ってると、抜け道もできるんですよ(笑)。

──そこには芸人愛があるんですか?

川北 まったくないです(笑)。ただ面白がっているだけ。なのに、「名前を出してくれてありがとう」と感謝されることもあるのでラッキーですね。

──『日曜サンデー』(TBSラジオ)では、爆笑問題さんが真空ジェシカの悪ふざけを理解してくれて。

川北 誰が見ても「これはダメだろう」という答案用紙を見せたら全部に「はなまる」がついて返ってきました。「『まーごめ』を言い続ける草の根運動は大切だよね」って。世間の人たちが日常的に「まーごめ」を使うようになるまで言い続けたいと思います。

──「まーごめ」は使い勝手がいいですからね。

川北 「まーごめ」はすべての言葉の代用になるんですよ。将来的に、日本の国語辞典は「まーごめ」と書かれた一枚の紙になりますから。

──川北さんは面白いことだけをやって売れたい気持ちがあるんですか?

川北 「ふざけてお金を稼げるっていいな」と思って芸人になったので、ふざけてないと意味がないと思うんです。

──テレビにおいては人柄が見えない状態でふざけると拒否反応があるんでしょうね。

川北 漫才でも「人柄が出てない」と言われることがあるけど、人柄を出そうと思って出すのも違うじゃないですか。それでもずっとふざけていようと思ってます。

──悪ふざけを貫いて、キャラクターが浸透すれば状況は違ってくるかもしれません。

川北 1回目で「こういう奴なんだ」とわかってもらえて、2回目に出た時はラクになるよと聞いているんですけど、今のところほとんどの番組が1回目のまま(笑)。厳しい戦いが続きそうです。

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