──現状、ファンの男女比や年齢層はどんな感じなんですか?三上 イベントに来るのは男女比が半々くらいで、20~30代がメインかな。最初にイベントをやったときは、女性の方が2人くらいしかいなかったですけど。SNSで自分が好きなK-POPやコスメのことを地道に発信していくうちに徐々に増えていった感じです。女性のファンが増えることはもちろん望んでいたことではありますけど、何か大きなきっかけがあったというよりは毎日の積み重ねだったと思うんですよ。
難しいのは女性と男性では「可愛い」の捉え方が違うということ。女性の場合はK-POPアーティストみたいなスレンダー体型を理想とすることが多いんですけど、男性目線だとそれは痩せすぎて魅力的じゃないという話になる。そのへんのバランスは気をつけているつもりですけど、「男性からも女性からも好かれる」って意外にハードルが高いんですよね。
でも、ファンの人の好みに「寄せていく」のは過度にしないようにもしていて……。私は平気で髪型や髪色をコロコロ変えるし、そうすると特に男性の方は「前のほうもよかった」という声も出てくるんです。だけど最終的には自分の好きなスタイルを好きになってほしいし、ありのままの自分を見てほしいですからね。「万人に愛される」というのは最初から無理な話ですよ。
──三上さんの場合、アイドル経験もありますが、当時はファンに寄せている一面もあったのでは? 「黒髪ロングが一番!」といった保守的な考え方を持つ人もいるでしょうし。三上 いやいや、全然ですよ。不祥事を起こして引退した私が偉そうに言える立場ではないのですが(笑)。髪型にしても言動にしても、アイドル時代の私はグループの中で反抗的な存在だったと思うんですよ。ファンの人がどう感じようと知ったことじゃなくて、ただただ自分のやりたいことをやっているだけのクソガキ(笑)。
だけど今は応援してくださる方が自分に求められることもわかるようになってきたし、自分が打ち出したいイメージも形にすることができるから、自然体で活動することができるんですよね。気持ち的にはだいぶ楽になりました。
【2】フォロワー数670万人・三上悠亜の不安「SNSのフォロワーが増えても私は何も変わらなかった」はこちらから