――若林さんと星野さんもそうですし、9月8日の『佐久間宣行のANN0』のゲストが三四郎だったり、今のANNは横のつながりを強化している印象があります。
石井 過去にも同じようなことはやっていたんですけど、2組ずつ出演する「交流戦スペシャル」をやっていたJUNKに比べると印象は薄くて。だから、JUNKのやり方をパクりました(笑)。ANNのほうがジャンルの違う者同士が交わるから、お笑い同士のJUNKより効果が大きいと思うんです。いつもと違うファン層が聴いてくれることで、ANN全体を聴いてくれる人が増える。それに、ブッキングも話が早いですから(笑)。
――石井さんは2020年8月からニッポン放送に転職して、エンターテインメント開発局エンターテイメント開発部に配属されました。佐久間さんは現場を続けたいからフリーになったそうですが、ディレクターを続ける選択はなかったんでしょうか?
石井 以前は、僕も佐久間さんのようなタイプだと思っていたんです。だけど、たくさんの番組の本数を抱えるようになって、深夜枠でやれることはやったのかなと。また新しいことに挑戦しようと制作会社をやめることを考えて、周りの方たちに相談した時に「ニッポン放送に入る道もあるんじゃないか」という話をいただいたんです。
「TBSラジオもいいな」「TOKYOFMもカッコいいな」なんて考えたんですけど(笑)、ニッポン放送の中途採用試験に受かって、自分の能力が活かせる場所として今の部署に配属されました。今は「演出」ではなく、外側からラジオを盛り上げたいんです。佐久間さんはクリエイターで、企画を考えて実施する人だけど、僕はプロデュースのほうが向いていると思ってます。ディレクターあんまり向いてないと思っていたので