今月3日、大阪・オリックス劇場でNMB48・山本彩加の卒業コンサートが開催された。グループを卒業するだけでなく、芸能界からの引退を発表している彼女にとって最後の大舞台だった。
【写真】ステージ舞台裏のリラックスした表情も、山本彩加卒コンの模様【11点】卒コンは、活動してきた4年半の足跡をほとんどすべて詰め込んだものとなった。オープニングはトランペット独奏から始まった。中学時代、
山本彩加は吹奏楽部に所属。中2で
NMB48入りするも、辞めることなく続けた楽器だ。平日はもちろん、土日は朝8時から夕方5時まで吹き続けた。
序盤の『最強ツインテール』と『法定速度と優越感』は、AKB48のカップリング選抜で歌った曲だ。NMB48の若手代表として、姉妹グループのなかでも存在感を見せつけてきた。
同期の小嶋花梨とは『禁じられた2人』を披露。グループ全体のキャプテンである小嶋は、山本がエースであるNMB48を夢見ていた。
本来は5人で歌う『Good Timing』は、LAPIS ARCH(山本、梅山恋和、上西怜)の3人で歌った。卒業した同期の2人への配慮、そして、何度もライブを行ってきたユニットメンバーへの感謝を表明した。
特別な関係だった梅山とは『今ならば』でデュエットした。キャラも考え方も違う2人だが、同期。〝梅山本〟と名乗ってはいるものの、近くもあり遠くもある関係だ。卒業を目前にしたこの日に歌うことに意味がある選曲だった。
初選抜の思い出の曲『僕以外の誰か』、オーディションで歌った『潮騒のメモリー』、梅山とWセンターに立った『だってだってだって』。1曲ずつ思いを込めた。
アンコールでは、薄いピンクのドレスに身を包み登場。スピーチの後、同期一人ひとりにサプライズでメッセージを送った。やはり同期は特別な存在なのだ。
梅山からの手紙も読まれた。「お医者さんや患者さんが取り合いになる、人気No.1の看護師になってると思います」とエールを送った。コンサートは『青春のラップタイム』『サササ サイコー』で明るく締めくくられた。ステージ上では涙を見せたくない。それが山本のポリシーだった。