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UPDATE|2020/05/04

北原里英「“抑える”のがオーバーリアクション気味な私の課題だった」女優としてぶつかった壁を語る

北原里英 撮影/土屋恵介



──どういう部分がダメだと思ったんですか?

北原 お芝居って相手が言ったことに返すものなのに、稽古で何度も重ねたセリフだったので、自分の中で声のトーンとか言い方が決まっちゃっていたんですよ。なので、特に頭の方の撮影では苦労しました。でもラストシーンに関しては、撮影が始まる前から西条さんと、舞台と同じ熱量でいくと映画では違和感が生じるから変えよう、と話し合っていたので、そこはしっかり変化をつけられてよかったと思います。

──浅美という役にはどんな印象がありましたか? 演技でこだわったところを聞かせてください。

北原 最初は、自分と違うキャラクターの女の子だな、どういう風に演じていこうかな? というワクワクと不安がありました。私は今まで舞台ではわー! っていう感情を爆発させるような元気な役が多かったので、それを抑える演技の方が自分にとっては難しく感じました。

──特に難しかった部分はありますか?

北原 特にラストシーンですね。浅美が自分の気持ちを打ち明ける場面なんですけど、稽古中に何度も「言葉が強すぎる」「意思を持ちすぎ」と指摘されました。たぶん、浅美は気持ちを全開にできる子じゃないので……、そこは一番苦労しましたね。というのも、私、普段から結構オーバーリアクション気味なんですよ。目が丸くて口も大きいから尚更そう見えちゃうっていうのもあるんですけど(笑)。でもやっぱり、浅美には浅美の驚きの限界があるんですよ。なので、やりすぎないことが難しかったです。全体的に“抑える”ということが、今回の作品の課題でしたね。

>>後編はこちらから

(取材・文/土屋恵介、スタイリスト/丸山恵理子<オサレカンパニー>、ヘアメイク/MARVEE、オサレカンパニー

▽北原里英(きたはら・りえ)
1991年6月24日生まれ、愛知県出身。A型。159センチ。
Twitter:@Rie_Kitahara3

▽インフォメーション
『HERO~2020~』
2020年6月19日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開予定

廣瀬智紀/北原里英
小松準弥/前島亜美/小早川俊輔/飛鳥凛/伊藤裕一/根本正勝/今立進(エレキコミック)
松尾諭/斎藤工(友情出演)

原作/TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
監督・脚本/西条みつとし
配給/ベストブレーン 
公式HP:www.mmj-pro.co.jp/hero2020/
Twitter:@HERO2019summers
AUTHOR

土屋 恵介


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