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UPDATE|2024/04/06

『夏目友人帳』井上和彦が声優人生50周年を1冊に「今は亡き先輩たちにも読んでほしかった」

井上和彦 撮影/松山勇樹



別れもあれば出会いもある。声優教室での指導や事務所の代表として後進への道を作り上げてきた井上の隣には、頼れる次代を担うパートナーたちが並ぶ。そうした井上を慕う大切な存在たちへの想いも綴った。

「僕は彼らを“後輩”だと思ったことはありません、むしろ“仲間”がシックリきます。今回、僕の特番(『井上和彦バースデー&アニバーサリー特番』ニコニコ生放送)が放送されるのですが、本当にたくさん来てくださるんですね。中には『僕は呼んでくれないんですか⁉』と言ってくれる方もいらして。メチャメチャ嬉しいですし、こんなにも⁉と不思議に思っています。何事も諦めず長く続けるものですね」

『風まかせ』にありとあらゆるものを込めた。それでも語り切れ尽くせない想いがいくつもある。それだけにこの50年は濃密な日々であった。

「デビュー当時にたくさんお世話になった先輩方との思い出は、それはもう一冊では語り切れないほどありまして……思い返せば、今の“井上和彦の芝居”は、デビューから数年の間にお世話になった先輩たちによって作られているんです。

それに出演作についても、僕の中で印象に残っている作品と、みなさんが思う印象に残った作品が違ったりしますので、『あの作品を語っていないじゃないか!』と思われる方もいらっしゃるはず。僕としても、もっと『(超音戦士)ボーグマン』について触れてもよかったな、とか。いつの日か、ジックリと僕を作ってくださった先輩方との思い出や作品についての話も、形にできたらいいですね」

その想いは、次なる著書で語られるのだろうか?

「今回の執筆で、過去を思い出す作業にだいぶ苦労したので、次は別の形でお届けできればいいなと。本を書くのって大変なんですよね(笑)」

【あわせて読む】人気声優たちが名作アニメ曲を大熱唱『声優紅白歌合戦2022』ライブレポート
AUTHOR

田口 俊輔


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