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UPDATE|2024/03/06

『ブギウギ』“赤い炎”のスズ子と“青い炎”のりつ子「趣里と菊地凛子の関係の変化がドラマにも」

左から、茨田りつ子(菊地凛子)、福来スズ子(趣里)。 スズ子の家・表にて。りつ子と話すスズ子。 『ブギウギ』第100回。写真◎NHK



りつ子の可愛らしさや人間らしさが伝わり、視聴者に愛されるキャラクターになったのは、菊地の演技力があってこそ。福岡氏は、菊地と趣里が仲を深めたからこそ生まれた“伏線回収シーン”の秘話も語ってくれた。

「『第1回の『東京ブギウギ』を披露する前の楽屋のシーンは、比較的早い時期に撮影したものなんです。ですが、第91回に放送された同じシーンは新しく取り直したものです。第1回に撮影したときよりも二人の仲がより深まって関係性が出来上がってから撮影したので、お互いに柔らかさがあったと思います。菊地さんの優しい眼差しも印象的でした」

映像を見返してみると福岡氏の言葉通り、第91回の方が二人の顔つきや視線、空気感にふんわりと暖かな物を感じる。

「菊地さんと趣里さんは、撮影を通してとても仲良くなっていて、りつ子とスズ子のやりとりをすごく楽しんでくれていました。りつ子とスズ子の『思ったことは何でもいいあえる仲』をしっかり描きたいと思っていたので良かったです。お互いに軽口を叩きながらも心の中はつながっている、というのが伝わっているといいなと思います」

良きライバルであり、先輩・後輩であり、同志であるスズ子とりつ子。二人の関係性やお互いに対する気持ちの変化にも着目すると、また、違った角度で『ブギウギ』を楽しめる。第1回を改めて見返してみても面白いかもしれない。

【あわせて読む】『金八先生』から朝ドラ『ブギウギ』主演まで…新時代の演技派女優・趣里のキャリアを辿る
AUTHOR

音月 りお


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