──キャストのみなさんと顔合わせはいかがでしたか?
大場 舞台を観に行かせていただいたことのある方もいるので、本物だー!って思いました(笑)。ただ、最初は、どこに座っていいのかも分からないので戸惑いました。
──座る場所ですか?
大場 初めての顔合わせの時、入り口に一番近いところに座ればいいのか、どこの席に座ればいいのか悩んだんです。ルール自体知らなかったですから。
──結局、どこに座ることにしたんですか?
大場 演出家さんの一番近くです。どこでもどうぞって言われたんですけど、主演の私が演出家さんから遠かったらおかしいかなと思って。それに、経験がほとんどない私が一番教えていただく立場なので、アドバイスを聞きやすい演出家さんの近くに座るべきかなと思ったんです。
──最初からキャストのみなさんの中にスッと入れました?
大場 人見知りなので……。
──やはり(笑)。
大場 元々人見知りなのにプラスして最初は不安でガチガチだったんです。何をしていいか分からない中で、とにかく自分にできること、台本を覚えることをやろうって。最初の台本の読み合わせの時も、すごく読み込んで行ったんですけど、周りの皆さんはきっとそこも気付いていたと思うんです。「分かる分かる、君が読み込んできたのは」という微笑ましい目線でガチガチの私を見守ってくださって、話しかけるタイミングを伺っていたと思うんです。
──いつ緊張を研ぎほぐしてあげようと思って?
大場 きっとそうだと思います。それで話しかけてくださった時に、ここに来るのは夢だったんですけど、何をしたらいいのか分からないんですっていう話をしたら、「俺たちだって最初はそんなもんだよ。ここまで来るのに時間がかかったから、そんなすぐに来られても困るよ(笑)」って言われて気持ちが少し楽になりました。