FOLLOW US

UPDATE|2024/02/28

なぜか今「くじら」を名乗るアーティストと芸人が急増中! その理由とは

KUZIRA、くじら、世界クジラ

バンド名や芸人のコンビ名に、動物や魚など生き物の名前が入っているパターンは昔からよくあることだったが、なぜか今、「くじら」を名乗るアーティストや芸人が増えている。今回はこの不思議な現象に注目してみたい。

【写真】「くじら」を名乗るアーティストと芸人

まずは、アーティストについて。毎年、ゴールデンウィークに行われている春フェス「VIVA LA ROCK」。今年のラインナップを見てみると、5月5日に「くじら」というソロアーティストが、6日には「KUZIRA」というバンドが出演予定だ。フェス側も日にちをズラすという配慮をしたのかは分からないが、2組の“くじら”が同じフェスに出演するという不思議な状況だ。

ソロアーティストの「くじら」は、2019年に活動を開始。作詞・作曲・編曲のすべてを1人でこなし、yamaの『春を告げる』を手掛けて注目を集めると、その後も、DISH//やAdo、SixTONESらにも楽曲を提供している。昨年12月には、東京・恵比寿のLIQUIDROOMにてワンマンライブを開催。今年注目のソロアーティストの1人だ。

一方の「KUZIRA」は、2017年から活動する3人組のメロディックパンクバンド。Hi-STANDARDの横山健が代表を務めるPIZZA OF DEATH RECORDSに所属し、J-WAVEの「THE KINGS PLACE」のパーソナリティを担当するなど、既に、数年前からロックファンの間では話題になっていたバンドである。

さらに、昨年メジャーデビューを果たした「クジラ夜の街」というバンドも覚えておいて欲しい。「ファンタジーを創るバンド」と謳っているだけあって、SEKAI NO OWARIにも通ずるような独特の世界観を持ったバンドだ。ストーリー性のある楽曲、観るものを引き込むライブパフォーマンスが魅力。ユニコーンや真心ブラザーズ、東京スカパラダイスオーケストラ、フジファブリックらが所属するソニー・ミュージックアーティスツ期待の新人バンドである。

この3組は、今年、各地のフェスなどにもたくさん出演すると思われるので、是非それぞれの魅力をライブでも体感してみて欲しい。

ちなみに、ソロアーティストの「くじら」は、敬愛するミュージシャン・キタニタツヤの『鯨と水星』という楽曲に由来。バンド「KUZIRA」は、メンバーがくじら好きだったことと、海のない岐阜県出身ということもあり、海への憧れが大きかったことが由来しているとのこと。そして、バンド「クジラ夜の街」の由来は、「今日のライブにクジラが出るみたいだよ」といった会話がなされるのが幻想的だと思ったからなのだとか。まさに、ファンタジーを売りにするバンドらしい由来だ。

AUTHOR

南 喜一


RECOMMENDED おすすめの記事