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UPDATE|2023/12/04

坂道グループによる『新参者LIVE』閉幕、乃木坂46五期生がグループの歴史を背負い前進

乃木坂46


その後は、冠番組『新・乃木坂スター誕生!』から生まれたユニット“カフェオーレ”の2人(五百城、奥田)のギター伴奏による『初恋の人を今でも』、先の『33rdSG アンダーライブ』や「五期生 おひとりさま天国」でもその腕前を発揮してきた小川のピアノ伴奏による『君の名は希望』を立て続けに披露。1人ひとりが多才な五期生らしい演出であると同時に、かつて先輩メンバーたちもステージで披露してきた生演奏による歌唱を踏襲するものでもあり、五期生が乃木坂46を背負っていく覚悟をいろいろな側面から、改めて感じ取れたのではないだろうか。

感動的な歌とメッセージの余韻に浸っていると、ライブも終盤戦に突入する。池田がセンターを務める『心にもないこと』に続いては、この『新参者』で初めて11人揃ってのパフォーマンスが実現した『考えないようにする』で客席はセンチメンタルながらもピースフルな空気に包まれていく。

そこからクールなダンストラックを挟むことで、場の雰囲気も徐々に変化すると、井上&一ノ瀬のダブルセンターによる『インフルエンサー』、中西が中央に立つ『Actually…』で会場をドラマチックに彩った。

さらに、川﨑センターの『17分間』では可愛らしさをアピールしたかと思えば、『バンドエイド剥がすような別れ方』ではセンター菅原の煽りに応えるように観客のボルテージも最高潮に到達。そして、井上の「この曲で会場ひとつになりましょう!」を合図に始まった『おひとりさま天国』でクライマックスを迎え、ライブ本編は終了した。

ライブ本編の熱気を引き継ぐように「乃木坂46」コールが続く中、アンコールは『ロマンスのスタート』からスタート。観客のボルテージが再加熱すると、『Sing Out!』ではクラップとで会場の一体感は最高潮に達し、その温かな空気の中『人は夢を二度見る』では奥田&岡本が見事にダブルセンターを務め上げた。

最後のMCでは全10公演を振り返り、小川が「『新参者』、終わりたくない! 始まる前とか始まったときは、こんな短期間で10公演って大変だろうなと思っていたんですけど、ここまですごく楽しめているのはファンの皆さんのおかげです。『新参者』を通して、ライブって皆さんと一緒に作っているんだなと感じられたし、五期生11人揃って最終日のアンコールまで来られて本当に嬉しいし。同期の大切さを改めて感じられた期間でした」と感慨深げに語った。

また、菅原は「この10公演で『Sing Out!』を5回披露したんですけど、今日が今までで一番緊張したかも。自分がやりたかったこと、今までやってきたものが出せたかどうかわからないけど、楽しかったからOKかな(笑)」と笑みを浮かべつつ、「私、泣かないようにしていたのに、一番泣いているかもしれない。リハーサル期間を含めて、五期っていいなって改めて思った。おばあちゃんになっても一緒にいたい!」と口にすると、隣にいた冨里が「じゃあ、一緒に住もうか!(笑)」と相槌を打つ一幕も。そして、井上の「最後の最後に、私たちと一緒に歌って踊って、最高の時間を過ごしていきましょう!」を合図にラストナンバー『乃木坂の詩』で最終公演を締め括った。

しかし、メンバーがステージを去っても客席からの「乃木坂46」コールは止むことがなく、さらに大きくなっていく。この思いに応えるように、ステージに再度姿を現した11人は「最後にみんなで盛り上がって楽しく終わりたいねと思って、五期生で1曲選ばせてもらいました」と告げて、四期生の期別楽曲『I see…』をサプライズで披露。声が枯れんばかりの歌声と満面の笑みとともに、乃木坂46五期生として全10公演、3グループ合計30公演にわたる『新参者 Live at THEATER MILANO-Za』を完遂した。

アンコール終了時、井上は「私たち五期生は『未完成は美しい』というフレーズのもと、この11人が集まりました。未完成は美しい、でも、未完成が進んでいくともっと美しいんだ!とこの11人と過ごして、この『新参者』の期間でより強く感じました。そして、それは同期からだけではく、櫻坂46三期生さん、日向坂46四期生さんからも感じました。これからもみんなで手を取り合って、坂を登っていきます!」と力強く語ったが、ここから各グループの“新参者”たちが切磋琢磨し合い、いずれグループを引っ張っていく存在になる日が楽しみになる30公演だったのではないだろうか。乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の未来がさらに輝かしいものになることを願っている。


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