そして注目したいのは部員だけではない。野球部の顧問を引き受けることになった主人公・南雲脩司（鈴木亮平）が、熱い気持ちと生徒思いな指導の裏に持つ過去とは何なのか、物語の展開を待ちたい。また家庭科教師であり、部長を務める山住香南子（黒木華）の存在も大きい。山住は子どものころから高校野球の大会スコアや選手の分析を行っていたほど野球が好きで、戦力分析やムードメーカーとして部に貢献している。紅一点のなかでときに球児よりも熱く、前を向く姿が清々しい。
弱小野球部が幾多の壁を乗り越え、球児として成長する姿を見るだけで胸が熱くなるだろうが、個性豊かな役者の進化も見逃せない。配役決定に至るまでのオーディションを追ったスピンオフ企画「下剋上セレクション」もU-NEXTにて配信中で、ここではキャストの素顔を垣間見ることもできる。
「下剋上セレクション」で配役決定後の決意表明として椿谷役の伊藤あさひが「『下剋上球児』放送終了後も、このキャストはすごかったと言われたい」と語ったように、これを機にスターになる役者も生まれるかもしれない。
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