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UPDATE|2023/10/31

村山彩希、岩立沙穂、篠崎彩奈…柏木由紀卒業後のAKB48を支える10年以上在籍のメンバーに注目

(C)AKB48



続いて、同じく13期生の岩立沙穂。かつて、チームBのキャプテンも務めた岩立は、現在、女優の武田玲奈らが所属する事務所TRUSTARに所属。個人での活動も精力的に行っており、「駅弁」好きが高じて連載を持つなど仕事の幅も拡げている。また、安定のトーク力も魅力で、ラジオなどでも活躍。最新シングル『アイドルなんかじゃなかったら』のカップリング曲『君は僕を覚えてるかな?』で、浅井七海とWセンターを担当した岩立は、リリースタイミングに、全国ネットのラジオ番組にAKB48を代表して1人でのゲスト出演も果たしている。

さらに、今回の武道館コンサートの初日に、かつての「じゃんけん大会」企画が復活したのだが、50人以上のいるメンバーの中で、勝ち抜いて最後の1人となり、『チャンスの順番』のセンターを務めたほどの強運の持ち主でもある。

ぶりっ子キャラで人気の岩立も来年で30歳。事務所のホームページのアーティスト写真は、AKB48の衣装を纏ったそれとは異なり、とても大人っぽい印象だ。今後、個人活動もますます増えてくると思われるが、女優やラジオのパーソナリティなど、新たなステージでの活躍に期待しつつ、引き続き、劇場でも変わらぬぶりっ子キャラの自己紹介や客席への煽りで盛り上げていって欲しい。

そして、もう1人の13期生の篠崎彩奈は、既に舞台を中心に女優としても活躍中で、10作品以上の舞台への出演を果たしている。今回の武道館コンサートでは、くじ引きでユニットを決めるコーナーがあったのだが、そこでは見事、4人組ユニットを引き当て、向井地らと一緒にパフォーマンスして注目を集めた。また、篠崎は食生活アドバイザー検定、ファイナンシャル・プランニング技能検定、実用毛筆書士認定試験など多くの資格も取得する努力家だ。着実に次のステージを狙いつつも、様々な経験を後輩に共有しながら、まだまだ現役メンバーとして活躍する姿を見続けていたい。

ちなみに、岡田奈々や西野未姫らが在籍した14期生は既に全員が卒業しているが、その次の15期生は、向井地美音、込山榛香、谷口めぐ、福岡聖菜の4人が現在も活躍中だ。活動の開始時期はまちまちだが、そんな15期生達もデビューして約10年。総監督の向井地の活躍は言うまでもないが、込山、谷口、福岡も個人での活動とグループ活動を両立しながら、積極的に劇場にも立ち続けているメンバーである。

「異例の卒業ラッシュ」と言われてはいるが、改めてこうして見てみると、選抜入りしていなくとも、個の力で輝かしい活躍を見せるメンバーが多数在籍していることに驚かされる。そして、何かと全盛期のAKB48や他のグループと比較されがちだが、50人以上の現役メンバー1人1人がスポットライトを浴びながら、3日間全く異なる内容での日本武道館コンサートを成功させたAKB48には、まだまだパワーと勢い、そして、層の厚さと可能性を感じざるを得ない。

本田や柏木卒業後の来年のAKB48は、間違いなく今回紹介した13期生や15期生と小栗有以らチーム8組が中心になっていくことだろう。さらに、まだまだフレッシュな17期生や18期生、そして、新たに加わる19期生達が新たな歴史を刻んでゆく。かつて、「アイドル戦国時代」と呼ばれた2010年代以上に、アイドルグループが溢れる令和のこの時代。是非、新体制のAKB48に期待し、再注目して欲しい。

【あわせて読む】三度の飯より駅弁が好き! AKB48・岩立沙穂が語る、忘れられない駅弁ベスト3
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南 喜一


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